神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
麻生区版 公開:2020年1月1日 エリアトップへ

「老いを楽しまないと損」 桂文珍さんインタビュー

文化

公開:2020年1月1日

  • X
  • LINE
  • hatena
常に笑顔の文珍さん
常に笑顔の文珍さん

 昨年芸歴50周年を迎えた、落語家の桂文珍さん(71)。全国各地で独演会を行うなか、麻生区にも毎年訪れ今年で15回目となる。2月9日(日)に麻生市民館で開催される今年の本番を前に、文珍さんに麻生区公演の思い出や、今後やってみたいことを聞いた。

東京好みに工夫

 「上方落語の楽しさを味わってほしい」と東京近郊でも独演会を行うようになり約20年。関西と関東の行き来を重ねて得たのは、「上方落語の昔のテイストのままではアクが強い。寸止めにして東京の人が好むように」と落語の編集、校正を工夫すること。その工程を「古い仏像を新しい素材を入れずに修復するみたいなもの」と例える。

「川崎の人?」

 麻生区では15年前から新春に独演会を開催。第1回目の日は大雪だった。会場に停めた車が積雪のため斜面を上がることができず「車を皆で押したの覚えている。寒いけれどお客さんがいっぱいの会場はあたたかくて」と思い出に残る。

 麻生区の人々の印象を聞くと「川崎市なのに『私たちは東京都民よ』とでも言うかのように、川崎市民という意識がないところがおかしい」と大きく笑う。そんな麻生区で”テッパンでウケる”のは「皆さんは川崎の人ですよね?」と客席に尋ねることだとか。

 一方「麻生は新しいまちづくりが上手くいっている」とまちの印象も。高齢化が進みつつある中、「社会参画や生きがいが必要になってくる。(落語で)『あー、おもしろかった』と思えるような、まちの文化事業展開のお手伝いができれば」とし、「麻生区でも後味のいい落語を聞いて帰ってもらいたい」。あたたかな眼差しで語る。

芸歴50年を超えて

 芸歴50周年を記念し、2月末から20日間に渡り国立劇場(東京都)で日替わりゲストと独演会を行う。合計40演目、総席数3万超えの大興行だ。落語界の大看板が今後目指すのは「どう引き算して良い間でしゃべれるようになるか」。「どんどん肉体的にきつくなるが、老いをプラスに変えることが美しく老いる手法。歳をとるのを楽しみたい。楽しまないと損」と笑顔を絶やさない。

麻生区版のローカルニュース最新6

旧黒川村を散策

旧黒川村を散策

5月11日 麻生観光協会

3月29日

気持ちの良い麻生川へ

川崎麻生RC

気持ちの良い麻生川へ

桜まつりに向け清掃

3月29日

合同美術展で連携を

合同美術展で連携を

王禅寺団地自治会館で

3月29日

23年度「最も活躍した子」に

上麻生在住今井結菜さん

23年度「最も活躍した子」に

地域団体から表彰

3月29日

麻生の歴史を絵本に

川崎新都心街づくり財団

麻生の歴史を絵本に

市内全小学校へ寄贈予定

3月29日

「災害時、開いてます」

市薬剤師会

「災害時、開いてます」

436店舗で一斉防災訓練

3月29日

あっとほーむデスク

  • 3月29日0:00更新

  • 3月1日0:00更新

  • 1月19日0:00更新

麻生区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月29日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook