横浜市営地下鉄3号線延伸を考える【3】 市政報告 ルート案にまちづくりの明確な視点を みらい川崎市議会議員団 あまがさ裕治
これまで再三にわたり私が指摘してきましたバス停留所見落としによる中央ルート(王禅寺公園付近)のバス便の間違いは、11月の「まちづくり委員会」で3方面/100本から7方面/400本へと訂正されました。
訂正により市の考え方も中間駅に徒歩およびバスでアクセスできる人口は5万人から12万人に変更され、7万人もの見落としを反映できました。
しかしこれに基づくと、8月の市民説明会での中央ルートに対するまちづくりの視点に関する説明も影響が出てしまうのです。市は中央ルートについて、「北部地域とのアクセス性が限定されることから、より広い地域からの人の利用が期待しにくい」としていますが、内容的に間違った評価となってしまいます。
3案とも課題有り
3ルート案とも、いずれも駅周辺まちづくりには課題があります。中央ルートではバス交通広場が確保しづらい。東側ルート(ヨネッティー王禅寺付近)では区画整理事業等に課題がある。西側ルート(白山付近)では沿道に対する用途変更をしないと賑わい創造の対応ができない。これら課題を私はこれまで何度も指摘してきました。
特に市はまちづくりのイメージとしてヨネッティー周辺のみを資料に載せましたが、主要沿道の活性化として図示された2つの区域は1つが建築物の制限がある市街化調整区域であり、もう1つは驚くことに尻手黒川線の連続防音壁が建設されている区域なのです。現地調査しないで実現不可能なイメージを平気で出すことと、1つの駅周辺のイメージだけ出す公正さに欠けるやり方は印象操作であると議会で厳しく追及しました。
川崎市は何の根拠もない中で東側駅周辺のイメージを添えていますが、駅ができれば勝手に周辺が活性化するわけではありません。3案いずれになるにせよ、最初からまちづくりへの明確な視点を持った上で計画していかないと折角の多額な投資が無駄になってしまいます。
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