麻生市民交流館やまゆりでは現在、歌唱や演奏など特技を持つ人と地域をつなぐ取り組み「やまゆりプロモーション」を展開している。特技を発表したい個人や団体に登録してもらい、高齢者・子育て施設など場を提供したい組織から窓口で相談を受けるという仕組みで、登録者を相談者に紹介することで双方の橋渡しを行う。初めての試み。
朗読や踊り、手品、パントマイムなど区内の施設やイベントで日頃の練習の成果を発表したい個人・団体と、町内会や医療施設など発表者を招きたい人・団体をつなぐ取り組み。3月から発表者の登録を開始し、約2カ月で学生からシニアまで30近い団体・個人が登録し、すでにこの事業を通してイベントも行われている。
同館では毎年「やまゆり楽芸会」を開催し、発表したい個人・団体に場を提供している。その中で、高齢者施設に通う来場者から「うちの施設にも来てもらえたら」という要望があり、また市民活動相談窓口にも「何かやってもらえる人はいないか」という問合せも多くなっているという。こうした区民の声に応えようと、今回の事業が企画された。
同館を運営する認定NPO法人あさお市民活動サポートセンターの植木昌昭理事長は「麻生区には素晴らしいホール・劇場があるが、『やまゆり』では演じる人・観る人という垣根をはずした『サロン文化の創造』を目指したい」と話し、今回の事業が「アマチュアでも多様なスキルを持った人を地域デビューする場になれば」という。
今後は登録者を掲載した紹介誌を作成し、幅広く告知するとともに、現在は登録者を相談者に紹介するのみだが、登録者同士を組み合わせ、要望に応えるチームとしてプロデュースする企画も考えているという。
「麻生区は素晴らしい人材の宝庫と感じている。人と人、人と団体がつながりあえる『つながる』がつくれる時代が来ていると思います。そこから潤いのある麻生区が生まれれば」と植木理事長。
麻生区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|