川崎市はこのほど、市内児童相談所への児童虐待相談通告数を発表した。新型コロナウイルス感染拡大防止のため外出自粛が続く中、家庭内での児童虐待を心配する声が全国で広がっている。
市によると2月末の政府による休校要請以降、相談件数は減少しているという。これは学校や幼稚園・保育園が休校もしくは縮小しているために、これまで相談が多かった学校などからの通告が減ったことによるものと市は想定している。市児童家庭支援・虐待対策室は「昨年12月、今年1月まで相談件数は増加傾向にあった。新型コロナにより休校となってから少なくなったのは事実。しかし、児童虐待が減少しているとは考えていない。あらゆるメディアや方法を使って、虐待を受けている子どもや『もしや』と思っている人たちに、相談できることを伝えていきたい」と呼び掛けている。
児童相談所への相談通告件数は、1月が269件、2月が204件、3月が245件、4月が210件で、昨年4月の件数は250件だった。
同対策室は「虐待に気づけずにいる場合が多いのかもしれない。学校再開後はより一層、教育機関と連携を図り、対応していきたい」としている。
虐待への通報は「189」番へ。近くの児童相談所につながる(24時間365日対応、無料)。
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