麻生区版 掲載号:2020年6月12日号 エリアトップへ

柿生郷土史料館の機関誌で鶴見川流域について論文を掲載する 中西 望介(もちゆき)さん 元川崎市立中学校教諭 73歳

掲載号:2020年6月12日号

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人生は知らない事ばかり

 ○…「知らないことばっかりなんだよ。昔の人の生活は。生活用具一つとっても、値段は?材料の仕入れ先は?誰が作ったの?とね」。庶民の歴史にスポットを当て、文献や資料を丹念に調べ、関係者らから話を聞き、論文にまとめる。「一つ分かっても、分からないことが次から次に出てくる。一生終わらないよ」と笑う。

 ○…疎開先の千葉県で生まれる。物心つく前には日暮里にもどり、「当時はテレビもなくてね、本ばっかり読んでいたよ」と振り返る。少年少女文学全集や今昔物語など読み漁った。教諭の道を志したのは大学3年のころ。社会学の講義が楽しく、学ぶ楽しさを知った。この楽しさを子どもたちにと川崎市立の中学校教諭となった。

 ○…いわゆる”荒れた時代”だった。生徒たちの心が不安定で、通り一辺倒な授業では、何も伝わらないと感じた。「興味を持ってもらえるかが勝負だった。全然知らない世界を教えるより、身近な地元の歴史を紹介すると話を聞いてくれてね」。地元の歴史を調べる部を作り、生徒たちと地域のお墓を調べ回った。10年以上の活動で調べたお墓は4万件以上。教科書に載っていない庶民たちにも生死があり、歴史があることを生徒たちは学んだ。

 ○…教壇に立ちながら中世史研究者を師事し、基礎を学んだ。「毎週、吾妻鑑(あずまかがみ)を原文で読んでね。予習、復習のために朝になってしまうことも何度もあったよ」。一緒に学んだ仲間とは今でも交流があり、一緒に研究も行っている。気分転換は散歩。木々や野鳥を見て歩くのが好き。「麻生区はお寺の名が入った地名も多く、また中世では鎌倉街道のバイパスの役割をした道も通っている。歴史的に見ても魅力的な街だよ」

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