麻生区内の有志グループが、新型コロナウイルス感染症拡大予防のために品薄となっている医療用ガウンをごみ袋で作り、医療現場に届け続けている。5月中旬から提供を始め、その数は1640枚(6月20日現在)。着脱のしやすさや動きやすさ、安全性など現場のスタッフの声を聞きながら、改良を重ねた。「少しでも役に立ててもらえれば」と同グループ。
発起人は藤岡たか子さん(片平)と門平きょう子さん(白鳥)の2人。4月上旬、コロナ禍で医療用具が不足していることから、自分らにできることはないかと調べてみると、ごみ袋で作った医療用ガウンがあることを知る。知人・友人や趣味のグループなど、有志約30人が集まり、「医療用ガウン作成プロジェクト」チームを結成した。
70リットルのごみ袋を2枚使って作る医療用ガウン。5月中旬から提供を開始した厚木市立病院へはこれまでに1400枚ほどを納入し、改良も重ねてきた。袖がまくり上がらないように親指を通す穴の位置を調整したり、体系に合わせてSサイズを作ったりし、同病院は「不足している時に声をかけていただき、本当に感謝しています。また着脱しやすいように工夫してくれるなど、とっても使いやすいと現場からも声が上がっている」と話す。これまで聖マリアンナ医科大学病院や高齢者施設にも提供してきた。
新型コロナの流行が落ち着いてきたことから、今後は病院への提供は休止する。ただし、地元の高齢者施設などへの提供は要望があれば行っていくという。「私たちにできることがあれば、今後も行っていきたい。助け合いながら、この状況を克服できれば」と2人は話している。
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