麻生市民館で、市民団体や個人を対象にホールの無料開放が7月10日、11日に行われた。同館が「コロナ疲れの中、市民にホールを活用してもらい活力のある文化芸術のまちを創出したい」と演奏機会を提供。同館担当者は「麻生区には音楽家をはじめ演奏する人が多い。今後もホール利用の可能性を探りたい」と話す。
麻生市民館独自の取り組み。器楽演奏団体、個人が対象で、無観客のホールを1組あたり45分利用可能。演奏は撮影され、8月に川崎市のYouTubeチャンネルでダイジェスト動画が公開される。
事前募集には約40組が応募。抽選で当たった12組が2日間に分かれてホールを使用し、11組が動画撮影に臨んだ。
11日にはピアノ4重奏編成の「百合ヶ丘シュランメルン」がステージへ。同団体は区役所ロビーで開催されるコンサートにも出演している。今回はワルツやマーチを演奏した。ホールで演奏することも、4人集合して演奏することも久しぶり。メンバーの鈴木智子さん(バイオリン)は「本番同様のステージ照明の下で、練習部屋とは違うホールの響きを確かめることができて満足」と語った。
芸術のまち 土壌あるこそ
「文化・芸術のまち麻生」として、年間を通して市民団体の発表の場も多い麻生区。しかし、例年6月、7月に開催されている麻生音楽祭や、サークル祭も今年は中止に。「とりあえず何かやらなくちゃ、という気持ちが大きかった」と話す同館担当者。「市民が音楽活動をやってきた経緯があるからこそ実践できた企画。状況に応じて歌やダンスなどの発表の場も広げたい」と語る。
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