音楽を通じたまちづくりを目的とする「あさお芸術のまちグランドコンサート」が9月13日、麻生市民館で開催された。通算143回目で、今年で開始から20周年となる記念コンサートだ。
有志の小中学生による少年少女合唱団は、2メートル以上、隣と間隔をあけてステージに。6月の顔合わせから練習してきた合唱を存分に発揮した。サッカーと歌の練習を両立してきたという青木創一郎くん(南百合丘小3年)は「楽しかった、来年も参加したい」と感想を話した。
各地の災害復興を願い結成された公募合唱団は「群青」を披露。マスク姿だったが後ろの客席まで響く歌声だった。区内在住の音楽家や読売日本交響楽団のメンバーによる合奏団が演奏を支えた。
「舞台への想い」が後押し
例年開催しているコンサートだが、「新型コロナウイルスの感染状況が不安定な中、開催に確固たる決断ができなかった」と話すのは同推進委員会の丸山博子委員長。しかし、活動を共にする委員から開催に向けてアイデアや意見が出てきた。突き動かしたのは「出演者たちの舞台で『歌いたい』という強い意志」と振り返る。「芸術文化の芽を摘んではいけない」という決意のもと、練習時から消毒や3密回避を徹底。試行錯誤を繰り返した。
本番が終わり丸山委員長は「支え合い、補い合う喜びを味わった。演奏会のために、今できることを示していかないと、とも思う」と話した。
麻生区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|