桐光学園(栗木)の男子バスケットボール部が、23日から29日まで都内で行われる「第73回全国高等学校バスケットボール選手権大会(ウインターカップ)」に出場する。バスケができる喜びを胸に、「堅守速攻」と一丸で戦う意識を鍛え、日本一のチームを目指す。
10月に行われた県予選会では、決勝で法政二(中原区)を89対72で下し優勝。久しぶりの公式戦だったが、県内屈指の強さを見せた。
バスケへの思い再確認
今年2月には、関東新人大会で創部以来初めて優勝を果たした。勢いそのままに夏のインターハイやウインターカップを見据えていた矢先、新型コロナの影響で休校に。集まって練習することはできず、練習試合や公式戦もなくなり、インターハイも中止になった。
しかし、バスケができない期間があったからこそ得るものもあった。小田光太主将(3年)は「バスケに対する気持ちを改めて考える期間でもあった」と振り返る。「何かプラスにしよう」とオンライン会議アプリを使い、部員同士トレーニングやミーティングを重ねた。部活動再開は6月。「体力を落とすことなく再開できたが、何より仲間とバスケをプレーできる喜びは大きかった」と小田主将。
ディフェンスが鍵
部員数は1年から3年まで30人。放課後に2時間の全体練習と1時間の自主練習を行う。チームスローガンは「堅守速攻」。小田主将は「モットーでもあるが上のレベルで戦うためにはディフェンスが足りない」とチーム全体で強化する。
ウインターカップには2年ぶり6回目の出場。大会を2週間前に控えた12月の練習では、長年チームを指導する高橋正幸監督(53)の指摘が何度も選手に伝えられた。今年のチームについて高橋監督は「体のサイズが大きく、動ける選手がそろっている。『堅守速攻』ができる代と思うので、一番鍛えたい部分」と分析。最高成績は全国ベスト8。「この代は超えられるんじゃないか」と期待を寄せる。
一丸で「良い」チームに
練習中、高橋監督の言葉は試合出場メンバーではない部員に対してもかけられる。「周りがもっと声出して。チームで上げていこうよ」と、コート外にも呼びかけた。市内出身の部員、柴崎凌さん(2年)は「試合に出られない分、声出しなど自分ができることをやっていきたい。一丸となって『日本一良いチーム』になりたい」と語る。
全国大会に向けて、小田主将は「コロナの中でウィンターカップが開催されること、そして、いつも応援してくれる人に感謝している。チームで決めた『日本一』に向けて、チャレンジャーの精神で全力で勝負していく」とまっすぐに抱負を語る。
初戦は24日、東京体育館で午後3時40分から。報徳学園(兵庫)か八戸工業大学第一(青森)の勝者と対戦する。
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