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幸せをシェアする 個々に寄り添い在宅福祉を充実 （株）ソエルテ代表取締役社長・ 山上 明日（はるか）さん
在宅福祉の重要性を語る山上はるかさん
患者が１００人いるなら１００通りの看護を――。病状、生活習慣、家族構成など、一人ひとり違うもの。画一的な対応ではなく、個々に合った唯一のサービスを提供する。２０１８年４月に訪問看護を中心とする（株）ソエルテを立ち上げた山上明日（はるか）さん。
岩手県二戸市出身。パイロットに憧れ、高校卒業後、航空自衛隊に入隊。身体測定で惜しくも規定の数値に届かず、夢は叶わなかったが整備士として従事した。
転機は結婚後。幹部航空自衛官の夫の異動に伴い自衛隊を辞め、看護の道へ。「最先端の現場で経験を」との思いから武蔵野赤十字病院救急救命センターで看護の道を歩みだした。学ぶことが多く成長できる職場だった。出産・子育てを経て職場復帰を予定していたころ、家族に介護が必要になり、また子どものケガがあり方向転換。看護の仕事と家族の介護を両立させるためにフレキシブルに時間が使えるように会社を立ち上げた。
利用者２件でスタートしたが、今では１２０件を超える。これまで心がけてきたことは『シェアリング ハピネス』。幸せを分け合う考えは、利用者、職員、地域福祉に向けられる。最先端機器を使ったトレーニングやリハビリも導入し、自宅で安心して過ごせるようサポートする。「痛い」「辛い」と訴える利用者のところにすぐに訪問し、医師と連携して対応する。不安を抱く利用者家族とヘルパー、ケアマネージャーとの関係を作る役割も担う。「高齢化は避けられない未来。在宅での看護、介護は今まで以上に必要になる。地域社会やあらゆる年代層の人たちに『在宅福祉の重要性』を理解してもらうことも、私の重要な仕事」と話す。
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