手探りのワクチン訓練を終えて 視察報告 川崎市・接種運営訓練を視察 みらい川崎市議会議員団 鈴木朋子
ごった返した?会場
1月27日午後。川崎市立看護短大の体育館にて、川崎市・厚生労働省合同の新型コロナワクチン接種の運営訓練が行われました。広さは体育館としてはやや小さめ。市議会議員は議長副議長の他、健康福祉委員限定の当日視察でした。
会場の感染対策は、ブースごとに壁で仕切られ、密にならないように動線を確保(車いすも通行可とのこと)。どのブースもアルコール消毒等はあるものの、スタッフと接種者の間は仕切りがなく、まだ検討の余地はありそうです。
また、訓練以前に、開始当初は予想以上の大勢の報道陣が詰めかけ、市の関係者と混在。一時はごった返した印象に。訓練で密になったのでは本末転倒で、ここも反省点です。なお、接種は予約制ですが、場所の確保は課題です。市は集団接種会場数を各区に1カ所程度を目指すそうです。
重責と膨大な事務を担う川崎市
ワクチンはまだ未承認、入荷数も時期も未定の中(確保は国の役目)、市は手探りで準備中です。国主導で決めた接種順位は、医療従事者→高齢者や基礎疾患のある方→一般市民で、川崎市民の方は4月以降との予測(現時点)です。
超低温で管理が難しいワクチン(先行入荷するファイザー社製はマイナス75℃前後・超低温冷凍庫で保管)ゆえ、接種人数とワクチン数の管理等が課題です。市の事務は膨大かつ重責。がんばれ、川崎市!
安心とスムーズな接種のバランス
未知のワクチン。接種への不安に向き合うことは必須です。訓練では予診を丁寧に対応しましたが、予診待ちの方が少し滞留気味。これも課題です。接種の流れ(検温→予診票記入・確認→予診→接種)は他のワクチン接種と大差ありません。また、副反応への対応は、救護室を用意。アレルギー反応は接種後10分程度で出ることが多く、「アドレナリン」の注射等で対処予定です。
2回の接種を管理
同じメーカーのワクチンを3週間程度空けて2回接種予定のため、管理が必要です。「接種済証」に、ワクチンのメーカーや製造年月日等の情報を集約します。原本は当日ご本人が持ち帰り、市は控えを元に予防接種管理台帳のデータベースに入力して管理します。
集団接種以外の小規模訓練も
今後はコールセンターやクーポンの発送作業等が本格化します。個人的には、安心感のあるかかりつけ医での接種も早く可能になるよう要望します。ちなみに、川崎市内のクリニックで診療しながらの接種のシミュレーションも実施済みです(非公開・1月22日済)。
最新情報を発信
新型コロナのワクチン接種に関する詳細は、今後本格化していきます。接種日程、会場、接種済証など最新の情報はSNSなどを通じて発信していきます。引き続き注視して参ります。
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