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【Web限定記事】あさお謡曲研究会 夕べの会の代表を務める 築野 俊雄さん 片平在住 71歳

掲載号:2021年3月5日号

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文化の土壌で励むは能楽

 ○…無形文化遺産にも登録され650年以上続く舞台芸術、能楽を楽しむ市民サークル「あさお謡曲研究会」。麻生市民館のサークル祭で成果を披露するほか、3月には能楽体験教室を実施。区民に伝統芸能の魅力と楽しさを伝えている。かつて同会の入門講座で「師匠の声がすばらしい」とほれ込んだ。同時に参加していたメンバーと2012年、夜間に稽古を行う「夕べの会」を発足。現在は仲間も増え、月2回、謡や舞の稽古に励んでいる。

 ○…東京の城南地区で育つ。歌舞伎や日本舞踊、長唄などに親しむ家族の影響もあり、幼いときから古典芸能に触れてきた。「特に民謡を歌うことが好きだった」と目を細める。総合電機メーカーを定年退職後、里山保全や芸術祭「アルテリッカしんゆり」など、地域ボランティアに携わるように。麻生に住んで35年。変化していく街並みも見てきた。

 ○…発足当初は「こういう芸能があるんだ」と新鮮に感じていたが、8年続け今ではすっかり能楽のとりこに。元の民謡好きも手伝い、大きな声を出して歌や台詞を発するのが楽しい。好きな作品は「羽衣」。「天女の羽衣や謡が見事で、演じていて楽しい」。発声を鍛えるため、自宅の風呂で練習することもあるとか。家庭菜園で土いじりすることも心安らぐなひとときだ。「民謡、園芸、能が三大趣味」と笑みこぼす。

 ○…ボランティアや趣味の活動を通して感じているのは、「麻生には、いろいろやってみたいと思っている人が多い。そんな土地の雰囲気が、自分の行動も後押ししているのかも」。夕べの会代表としては「もう少し若い世代にアピールしていきたい」と展望を掲げ、芸術のまちと伝統芸能の発展に働きかける。

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