宮城県南三陸町と交流を続けて9年―。長沢中学校区の地域住民有志による「たぬきのボランティア行動隊」は震災直後から被災地で復興支援活動にあたり、南三陸町の地元住民とは9年にわたり絆をつむいでいる。
「たぬきの行動ボランティア隊」は、長沢中学校区地域教育会議の主催で、年に一度開催されている地域イベント「たぬきフェスティバル」のメンバーの中から生まれた。きっかけは、震災直後に同イベントに参加していた長沢中学校卒業生の「何かできることはありませんか」の言葉だった。発災から1週間後に市立南百合丘小学校の「おやじの会」が新百合ヶ丘駅前で募金活動を開始。卒業生も参加して計5回駅前で募金を呼び掛けた。
同年7月には、有志で「行動隊」として岩手県釜石市に、9・10月には石巻市にボランティアとして訪れ、津波で倒壊した家などの撤去作業などにあたった。
笑顔をつなぐ
翌年からは南三陸町を訪問。メンバーの中に園芸療法の専門家がいたこともあり、復興作業とともに、現地で花壇などに花を植える活動も行っている。2016年には交流を記念して、桜の植樹も実施した。今年もコロナが落ち着いたら、現地を訪れ、交流を続けていく予定だという。
中心メンバーの一人である稲葉さつきさんは「今では道路もきれいになり、皆さんも明るく、前向きになってきている。交流を重ねるうちに親戚のような間柄になった。これからも、南三陸の方々と交流を続けていき、子どもたちの笑顔もつなぎ続けていきたい」と話している。
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