麻生区版 掲載号:2021年3月19日号 エリアトップへ

ヨネッティー王禅寺でパステル画教室の講師を30年務める 北村 清士さん 宮前区在住 83歳

掲載号:2021年3月19日号

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自由に描いて心身健康

 ○…30年前に講師の依頼を受けて以来、ヨネッティー王禅寺でパステル画教室の講師を務める。生徒の多くは、同世代やその下の現役を退いた人たち。「絵を描くことで、いきいきと健康な人が多い」とその姿を見守る。今月23日からは同館で生徒の成果を披露する作品展を開催。10年以上通う人もおり「みなさんにお会いして、自分自身も刺激になっている」と、教え、教えられの日々を送る。

 ○…大阪出身。19歳頃から劇画の漫画家として活躍。ペンネームは「都島京弥」。「油絵がやりたかったのに、だんだんと横の道にそれちゃった」と笑うも、ほどなくして劇画ブームが来る。仲間と立ち上げた劇画集団「ヒマナグループ」には「モンキー・パンチがいて、自分のアシスタントもやっていた」と懐かしみ、手塚治虫の手伝いをした時期もある。新聞連載も含め、300点ほどの作品が残る。

 ○…川崎に住んで50年以上。「10年は棒に振りました」と苦笑するほど町内会活動にも尽力した。ハーモニカとカラオケという音楽の趣味もある。持論は「カラオケがうまい人は絵もうまい」。「上手な人の歌を聞くと、歌詞の言葉から情景が思い浮かべられる。創作はそうやってつながっている」

 ○…今後描きたいのは、幼少の頃に味わった戦争の経験だ。「日本の飛行機が墜落するところも見た。疎開先では『都会者は帰れ』とも言われた」。ぽつりと言葉がこぼれる。「今の子どもは幸せだと思う」。パステル画教室では毎回テーマを用意するが、生徒には「自由に描いてほしい」と呼びかける。生徒が描いた風景画や人物画、宇宙の絵を見ながら「好きなものを出しあって、すてきな会を続けていきたい」。穏やかに笑う。

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