4月1日付で麻生区長に就任した三瓶清美氏に本紙ではインタビューを行った。これまで総務企画局秘書部長などを歴任。三瓶区長は麻生区の印象や、今後の取り組み、区制40周年についてなど語った=4月2日取材。
--前部署は、総務企画局秘書部長を勤められていました。
「昭和57年1月1日に市役所に入庁して、財政局の市民税課の配属になりました。平成8年5月に秘書課に異動になり、そこから様々な部署を経験させていただいて、平成18年に宮前区役所の庶務係で3年。今回区役所に来たのが15年ぶりになります。その後に当時の市民・こども局の『映像のまち』『音楽のまち』を経験し、政策調整担当、シティプロモーション、秘書部長を勤めてきました」
--その中で、ご自身が得たものは。
「『映像のまち』『音楽のまち』を経験して特に思ったことは、市役所がこういったまちづくりをしますと旗を掲げても、市民の協力なしではまったく進まない。市民の力は非常に大きく、みなさんが一緒に取り組めるような雰囲気だったり、土壌づくりが、本当に大切で必要だと強く感じました」
文化資源活かして
--麻生区に関わられたことや、印象は。
「『映像のまち』の時に日本映画大学と、『音楽のまち』の時も昭和音楽大学といろいろ連携させていただいたので、新百合ヶ丘駅周辺にはよく来ていました。麻生区は、独自の文化が育っているところでもありますし、自然豊かなところでもあります。区民のみなさんがまちづくりに思いを持って取り組まれているところだなと思います。文化資源が豊富にありますし、それを活かしたまちづくりや、地下鉄3号線の延伸などもありますので、今後ますます発展していくと思います」
--麻生区の課題や、これから取り組んでいくべきことは。
「麻生区に限らずですが、今年の最優先課題はコロナ対応です。安全かつ、確実に、希望するすべての区民の方に、ワクチン接種ができるようにすることが重要だと思っています。それと待ったなしの災害対応です。コロナ禍における災害対応は重要だと思います。また、今年度は、川崎市総合計画の第3期実施計画策定に向けて動き出しています。まず課題を整理して、将来に向けて進めていきたいと思います」
常に柔軟に対応
--区長として、取り組みたいことは。
「私自身、身近なところを見て回りながら、課題を抱えているところを職員と心ひとつに取り組んでいきたいと思っています。秘書部長としてトップの考えを身近に知ることができました。それは大きな財産です。人々への目配り、気配り、何より現場主義であることなど、非常に勉強になりましたので、それを自分のものとして、実践し、まちの人たちとも一緒に汗をかいていきたいと考えています」
--区長は地元川崎市のご出身と伺いました。
「幸区の出身です。川崎のまちもすごい勢いで変わってきたのをみてきました。行政のあり方も時代とともに今後ますます変わっていくと思います。コロナで生活様式も、市民、区民のみなさんの意識も変わってきている中で、行政ニーズ、要望に対し、常に柔軟に対応しながら、スピード感を持って取り組んでいきたいと思います」
--新区長としての抱負をお願いします。
「どのような問題でも、まずは受け止めたいと思っています。それを常に心掛けています。市民の方により良いサービスを提供するには、良い職場環境が必要ですので、その環境づくりでも先頭に立って取り組んでいきたいと思います」
--区民のみなさんにメッセージを。
「麻生区は来年、区制40周年を迎えます。住んで良かった、これからも住み続けたいと思っていただけるようなまちにしていきたいと思っています。そのためにも、人と人とのつながりが大事だと思います。とにかくまちに出て、皆さんと一緒に住みよいまちづくりに取り組んでいきたいと思いますので、これから宜しくお願いいたします」
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