麻生警察署の署長に就任した 飯塚 宏司さん 千代ヶ丘在住 55歳
組織・自然体で治安守る
○…約150人の署員が勤務する麻生警察署。3月22日付で新署長に就任し、署をけん引する。「外郭団体との結びつきが強く、署員個々がしっかり仕事をしてくれている」と同署の印象を語る。特殊詐欺や、高齢者・子どもに関わる事故の防止を重点的に取り組んでいく方針だ。「コロナの関係もあるが、外郭団体や協力団体に力添えいただきながら広報、啓発活動に力を入れていきたい」と抱負を語る。
○…府中市出身。大学時代を横浜で過ごし、教員免許を取得。社会学を専攻し、犯罪心理学などを学ぶ中で、非行・犯罪に走る子どもたちの手助けがしたいと警察官の道に進んだ。「奉仕の精神というと格好いいですが、人のためになる仕事をしたいと思って」。これまでの警察人生の中で、外国人にかかる警備犯罪の捜査を担当する外事課で長らく勤務した。各担当がそれぞれに任務にあたり、総合力でまちの治安を守っていく。そうした警察の仕事に誇りを感じている。
○…「泰然自若」をモットーに掲げ、肩ひじ張らずに自然体で仕事に取り組む。縦割り、セクショナリズムに陥りがちな中で「隣の仕事を意識的に見てほしい」と情報共有の重要性を説く。赴任してすぐに「仕事の中で、ひと手間を惜しまないでほしい」と署員たちには伝えた。手を抜かずにひと手間かけることで住民の安全につながる。そうした考えからだ。
○…趣味は、妻とのハイキング。「しばらくは行けないので、日々歩くようにしています」と微笑む。市内では臨港署、多摩署に続いて3署目の勤務。自然あふれ、瀟洒(しょうしゃ)な建物がある麻生のまちを歩いていきたいという。組織を重んじながらも自然体で。そんな新署長が麻生のまちの治安の守っていく。
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