麻生区とNPO法人「しんゆり・芸術のまちづくり」が協働し、区内13カ所の芸術・文化施設のバリアフリー状況や、最寄り駅からの推奨ルートをまとめたマップをこのほど作成した。4月1日から配布を開始。区担当者は、各施設で公演やイベントを予定する個人や団体に「広報時に活用してほしい」と呼びかける。
「芸術・文化施設バリアフリーマップ」は、施設内のスロープやエレベーター、点字ブロックの有無、トイレのバリアフリー状況などを写真と文で紹介。ルートマップは「車いす・ベビーカー向け」「視覚障害者向け」の2パターンを掲載。最寄り駅から各施設への、段差や信号を考慮した道順を示す。
対象施設は、麻生区役所、麻生市民館、麻生図書館、麻生市民交流館やまゆり、イオンシネマ新百合ヶ丘、川崎市アートセンター、劇団民藝稽古場、昭和音楽大学(北校舎、テアトロ・ジーリオ・ショウワ、ユリホール)、しんゆり交流空間リリオス、新百合トウェンティワンホール、日本映画大学新百合ヶ丘校舎。A3サイズのマップは区地域振興課や対象施設で配布。同法人のHPからも閲覧できる。
車いす利用者も同行
バリアフリーマップは、だれもが気軽に文化芸術に親しむ機会を創出することを目的に、麻生区に縁のある芸術・文化関連団体が集う意見交換会「あさお芸術・文化交流カフェ」で2018年に提案された。その後、「KAWASAKIしんゆり映画祭」で、同祭のボランティアスタッフが会場周辺の状況を調査した「パイロット版」を作成。映画祭のマップをもとに、昨年12月から各施設の調査が進められた。
作成には、車いす利用者や市視覚障害者情報文化センターの歩行訓練士が協力。区職員らと同行して現地に出向き、アクセスのしやすさや危険性などの声を取り入れた。
「広報で利用を」
また、マップ情報にアクセスできる二次元コードを用意。同法人のHPからダウンロードし、使用することができる。区担当者は「各施設で公演を予定している主催者には、チラシやポスターに、使用する施設の二次元コードを貼り付けるなど活用してほしい」と話している。
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