市立王禅寺中央中学校3年生の高橋大地さん(14)が3月に行われた囲碁の2つの全国大会「花まる学習会杯ジュニア本因坊戦」「ボンド杯争奪全日本こども囲碁中学生チャンピオン戦」に出場し、ともにベスト16に輝いた。両大会の神奈川大会を優勝し、臨んだ全国の舞台。「自信になったけど、悔しさもある。夏の大会で全国優勝したい」と抱負を語る。
高橋さんが出場した「ジュニア本因坊戦・中学生の部」(3月20日・21日)、「チャンピオン戦」(3月30日・31日)は、ともに全国の地区予選を勝ち抜いた32人、24人でチャンピオンを決める大会。高橋さんは、それぞれ神奈川大会で優勝し全国大会に出場した。
「ジュニア本因坊戦」では、1、2戦目を勝ち抜き、3戦目で大阪代表の草木和仁さんと対戦。接戦の末、敗退しベスト16に入った。その草木さんが準優勝し、同じ神奈川代表として出場した竹内怜櫂さんが優勝したこともあり、「神奈川大会で勝った相手が優勝したので悔しかった。みんな実力が拮抗していると思う」と大会を振り返る。
続いて臨んだ「チャンピオン戦」でも、2勝した後に敗退。ベスト16で入賞まであと一歩だった。「力んでしまったし、実力が少し足りなかった」と反省するも「自信にはなった。自分でも勝てることがわかった」。次大会への意欲を見せる。
囲碁の魅力再発見
小学校入学前に、祭り会場で体験したことをきっかけに囲碁を習い始めた高橋さん。新百合囲碁学園、緑星囲碁学園で学びながら棋力をつけていった。小学6年生の時に「文部科学大臣杯 少年少女囲碁大会」の神奈川大会で準優勝し、全国大会でも準優勝していた。
その直後、両親の仕事の関係でアメリカに転居。現地で習う場所がなかったため、インターネットで囲碁を打ち続けていた。2019年には年齢を問わず出場できる全米規模の大会で4位入賞。「久しぶりに人と打つことができて緊張した。中国や韓国の同世代の人たちと仲良くなれて楽しかった」と笑顔で語る。昨年8月に帰国。11月に行われた「ジュニア本因坊戦」神奈川大会で、帰国後初めての大会に出場。今回、全国まで勝ち進んだ。「勝てると思っていなかったので、うれしかった」
今は、勉強のために塾に通い、その合間に自宅で囲碁を打つ。次の目標は、小6の時に出場した夏に行われる「文部科学大臣杯」の全国大会での優勝。「囲碁は万国共通。誰とでも好きな時に、好きな場所で打つことができるのが楽しい」。アメリカで改めて、囲碁の魅力を再発見。そうした魅力ある囲碁をこれからも続けていくことを誓った。
麻生区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|