川崎信用金庫(堤和也理事長、本店・川崎区)は、9月下旬から百合ヶ丘駅そばで(仮称)かわしん百合丘ビルの新築工事を開始する。完成は2023年3月を予定し、4月から職員寮・学生寮として運営していく。同年7月に迎える創立100周年の記念事業として取り組む。
同信金は今年3月に、百合丘支店を建て替え移転。その跡地に地上9階建て、地下1階、鉄筋コンクリート造の(仮称)かわしん百合丘ビルの新築を計画する。地下は駐車場、1階は物販等店舗、2階から8階の計86室を同金庫の職員寮・学生寮、9階を職員と学生共用の食堂とする計画で、建物完成後、学生寮運営会社に建物の管理、寮運営を委託する方針だ。
キャリア支援も
川崎市は、近年人口増加が相次いでおり、特に若年層、学生や留学生が増えているという。同信金にも県外出身者が多く、百合ヶ丘駅近辺の大学にも県外出身者が数多く在学。同信金がそれらの大学で調査したところ、県外出身者や留学生に寮の人気が高かったという。一方で、周辺には寮が少なく、一人暮らしの学生が孤立するケースも多いことから、新築するビルを職員寮と学生寮にすることを計画した。
同信金では、これまでも、近隣の大学とインターンシップや共同研究などに取り組んでおり「地域の中小企業の喫緊の課題として人材の確保がある。今回の取り組みで、卒業後のキャリア支援、学生と企業の橋渡しになれば」と担当者。一方で「我々としても、学生に信用金庫の仕事を知ってもらいたい。教育、地域貢献、地域活性化の役に立てれば」と話している。
<PR>
麻生区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>