神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
麻生区版 公開:2021年9月17日 エリアトップへ

「ありがとう」が活動の源 地域活動に尽力 平原廣さん

社会

公開:2021年9月17日

  • X
  • LINE
  • hatena
送迎ボランティアなどを行う平原さん
送迎ボランティアなどを行う平原さん

 高齢者向けに区内の自治会館などで開かれている「サロン」。そのサロンへの無料送迎を行う「あさお運転ボランティアCAP」の一人として活動するのが、平原廣さん(74)=岡上在住=だ。

 現役時代に運送会社で長年運転手を務めていた平原さん。60歳で定年を迎えた後、こどもの国=青葉区=で園内バスの運転手を募集していることを知り、「運転することが好きだったから」と応募。採用され、初代「あかポッポ号」の運転手を務めた。

 その後、義母が入居していた特別養護老人ホームかないばら苑(片平)で「お世話になった施設に恩返しがしたい」と、同施設で送迎ボランティアに。その縁もあって「あさお運転ボランティアCAP」にも参加するようになった。

 送迎ボランティアのほかにも、地元岡上の老人会ではグラウンドゴルフで汗を流し、緑地保全活動を行うNPO法人かわさき自然と共生の会で理事を務めるなど、さまざまな地域活動に参加する。「マグロと一緒で止まるとダメ。『飛んでいる じいさん』なんですよ」と豪快に笑う姿が若々しい。

 仕事を辞めて地域活動を始めると、若い人たちと接する機会も増えた。特に、こどもの国で運転手を務めていた際には、孫と同じ世代とふれあうことも多かった。「言葉が通じない」と苦笑するも若い人たちの考え方や、文化を学ぼうと勉強する機会も増えた。「知的好奇心と、外を出歩くこと。それが元気の秘訣。人に頼まれれば断れない性格なので、みんなから言ってもらえる『ありがとう』の言葉が日々の活動の原動力ですね」と笑顔で語る。

 学生時代に取り組んでいた体操で鍛えた体、現役時代に生活のために取得した整備士や溶接などの資格。それが今の活動に生きている。「丈夫な体に生んでくれた親に感謝です」

 セカンドライフで学んだことは「人とのつながり」。「家にこもっていると体も弱るし、気持ちも晴れない。少しでも外に出て、人とふれあうことが大事」。コロナで活動が制限されがちな今だからこそ、散歩などで外を出歩くことを大切にする。「いつかは運転もできなくなる。だからこそ、今の状態を維持し、人とのつながりを大切にしていきたい」。これからも活動を続けていく。

麻生区版のローカルニュース最新6

旧黒川村を散策

旧黒川村を散策

5月11日 麻生観光協会

3月29日

気持ちの良い麻生川へ

川崎麻生RC

気持ちの良い麻生川へ

桜まつりに向け清掃

3月29日

合同美術展で連携を

合同美術展で連携を

王禅寺団地自治会館で

3月29日

23年度「最も活躍した子」に

上麻生在住今井結菜さん

23年度「最も活躍した子」に

地域団体から表彰

3月29日

麻生の歴史を絵本に

川崎新都心街づくり財団

麻生の歴史を絵本に

市内全小学校へ寄贈予定

3月29日

「災害時、開いてます」

市薬剤師会

「災害時、開いてます」

436店舗で一斉防災訓練

3月29日

あっとほーむデスク

  • 3月29日0:00更新

  • 3月1日0:00更新

  • 1月19日0:00更新

麻生区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月29日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook