今年で27回目となる「KAWASAKIしんゆり映画祭」が10月31日(日)から川崎市アートセンターで開催される。地域密着の市民映画祭として、今回は「コロナ禍の中で、地域、観客、映画のつながりを大切にしたい」という思いが反映されたラインナップだ。
今回のプログラムは「#(ハッシュタグ)映画とつながる 映画でつながる」がキャッチコピー。ドキュメンタリー『まちの本屋』『くれなずめ』など、国内外の14作品を25回上映。藤子・F・不二雄ミュージアム(多摩区)の開館10周年を記念した「ドラえもん」作品、独自に作成した「副音声イヤホンガイド」付きの上映も行われる。「つながりを大切にした映画が多いので、こんな時期だからこそ、誰かと映画館で作品を見る楽しさを体験してもらえたら」と同祭事務局の担当者は語る。
例年、監督や俳優らがゲストとして登壇するが、今回は初の試みとしてオンライントークも実施。今年のカンヌ映画祭で脚本賞を受賞した濱口竜介監督や、アニメ映画『トゥルーノース』の清水ハン栄治監督などが出演予定だ。
期間は10月31日、11月3日(水・祝)、5日(金)〜7日(日)。チケットは10月16日(土)からウェブ予約制で販売開始。上映スケジュールなど詳細は同祭公式サイト。
市民主体のお祭り
同祭は川崎市の「芸術のまち構想」の一環として1995年に始まった。ボランティアの市民スタッフが運営・企画を担い、昨年から新たな運営組織で稼働している。市民スタッフは約30人。春から、スタッフにより映画祭で上映したい作品が選出、選定された。
常設映画館が2館あり、映画人を育成する日本映画大学のキャンパスがある新百合ヶ丘。同担当者は「映画を作る人や見る人が集まるまちで市民主体の祭りを楽しんでほしい」と話している。
麻生区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|