川崎市は2021年の市内火災・救急出動件数(速報値)を今月6日に発表。火災、救急出動ともに前年より増加する中、麻生区内の火災は19件(前年比14件減)で市内7区で最も少なく、救急出動件数は7225件(前年比221件増)だった。
川崎市の出火件数は363件(前年比37件増)で、過去5年で最多。火災原因のうち、放火71件(同4件増)、たばこ51件(同2件増)、こんろ32件(同16件減)、電気機器32件(前年同)だった。放火が最も多い原因であったことから、市消防局は「家の周辺に燃えやすいものを置かない、ごみは決められた日の朝に出すなど『放火されない環境づくり』をお願いしたい」と語る。
スマートフォンのバッテリーなどに使用されているリチウムイオン電池に関連する火災が17件発生。非純正品の使用や落下、外部からの衝撃などが原因で、「異常が生じた場合には、ただちに使用を中止してほしい」と呼びかける。
麻生区内火災のおもな出火原因は放火3件、たばこ3件、電話・電灯等の配線3件だった。麻生消防署の担当者は「火災件数は少なくなっているが、今の時期は空気が乾燥するので、暖房器具からや料理中の着衣着火に気を付けてほしい」と話している。
ビルの検査を実施
先月大阪市北区で発生したビル放火事件を受け、階段が一つしか設置されていないビルを対象に、市は緊急の立ち入り検査を実施。麻生区内では9件が対象だった。注意点として同担当は「階段部分に物品を置かないようにすること、ドアストッパーを置かず防火戸の機能を適正に管理すること」などを挙げる。
市内救急は約7万件
市内の救急件数は69883件(前年比2932件増)。約7分31秒に1件の割合で救急出動した。救急車の適正利用のため、24時間体制で医療機関を紹介する「川崎市救急医療情報センター」等の活用を市消防局は呼びかけている。
麻生区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|