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麻生から、文化育て45年 「華沙里」今月末で閉廊

文化

掲載号:2022年5月13日号

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いつもカウンターに立ちコーヒーを提供していた井上さん
いつもカウンターに立ちコーヒーを提供していた井上さん

 上麻生の画廊「ギャラリー華沙里」が5月末で閉廊する。地元出身のオーナー・井上美沙子さん(89)によって開かれた同所は、前身の喫茶店とあわせて45年、麻生区の文化交流の地として、その役目を果たした。

 ギャラリー華沙里は30年前にオープン。絵画、工芸など多岐にわたる分野で個展やグループ展が行われてきた。体力の心配もあり、井上さんが90歳を迎える今月で区切りをつけることにした。

前身はイベント喫茶

 井上さんは以前、現在の画廊がある建物の隣で喫茶店を経営していた。店内にはステージが設けられ、コンサートや人形劇、落語、朗読会などのイベントを開催。地域住民から好評を博した。

 店には地域にゆかりのある作家や文化人たちも集った。日本映画学校(現・日本映画大学)の設立者で映画監督の故・今村昌平氏も常連客の一人。「いろんな人が集まってきて、そこから次へと派生していく。そんなサロンだった」と井上さんは懐かしむ。

 56歳の頃、井上さんは乳がんを患った。治療後は行動に制約があったことから店を畳むことに。空いた時間に海外の美術館や博物館を見てまわることが趣味になった。あるとき訪れたのは、小さいながらコーヒーを飲めるスペースがあるイギリスの画廊。心惹かれ、地元でカウンター付きの画廊を始めた。

作家との信頼、大切に

 これまでと畑違いの仕事だが、作家との付き合いを大切にし、信頼を得ていった。他の作家を紹介されることも多く、名だたる作家たちがここで作品展を行った。95年の阪神淡路大震災の際には、懇意の作家たちの協力で100点以上作品を集め、山口台会館で手づくりの慈善オークションを成功させた。

 画廊の場所は今後、貸しスペースにする予定。5月10日まで行われた画廊として最後の企画展では「言葉にしようと思っても、胸がいっぱいになってしまって」とうまくあいさつできなかった。人生の半分を捧げた「華沙里」の日々。井上さんは「いろんな人の力を借りてここまできた。『ありがとうございました』というのが心からの気持ち」と明るく語る。

ギャラリー内部
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