柿生文化を読む シリーズ「草創期の柿生中学校」開校時の生徒と先生【1】文:小林基男(柿生郷土資料館専門委員)
1947(昭和22)年に開校した柿生中学校に、入学した生徒は何人だったのでしょう。柿生中学校には、昭和22年3月に区域内の小学校を卒業した子どもたち、ほぼ全員が入学しました(現在と違って、当時は私立中学校へ進学する生徒は例外中の例外でした)。『柿生中学校20年の記録』によると、入学した新1年生は99名でした。
しかしながら、99名の新1年生は、柿中の1期生ではなく、2期生とされました。そうなんです。昭和22年度に、新制柿生中学校に入学した生徒には、3年生こそいなかったのですが、1年生と共に2年生もいたのです。何故でしょう。それは、当時の小学校には1年生から6年生までの義務教育部門と別に、2年制の高等科(高等小学校)が設けられていたのです。この高等科は、義務教育としての新制中学校の誕生に伴って、役割を終え廃止されることになっていました。
(つづく)
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