神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
麻生区版 公開:2022年8月12日 エリアトップへ

川崎の地酒 「出穂(しゅっすい)」で連携 5年目へ 実行委、広い水田を検討

社会

公開:2022年8月12日

  • X
  • LINE
  • hatena
市長に出穂を手渡すメンバー
市長に出穂を手渡すメンバー

 田植えから収穫まで、市民が手掛けた米を使った川崎の地酒「出穂(しゅっすい)」の新酒づくりが、今年で5年目を迎える。企画に携わるメンバーは8月4日、市長室を訪れ活動を報告。市民の参加機会を増やし、自然や日本の伝統を伝えていく思いを寄せた。

 出穂は農家や酒店らが市民と連携し、飛森谷戸(宮前区)にある約10メートル四方の水田で育てた酒米を使い、2018年に完成。以降、コロナ禍でも田植えや稲刈りに子どもも含め多くの市民が参加し、県内の蔵元・泉橋酒造で毎年千本以上が醸造されてきた。

 この企画を進める「カワサキ地酒プロジェクト実行委員会」のメンバーは8月4日、市長室を訪れ、福田紀彦川崎市長に4年間の活動を報告。市民参加による継続した取り組みに市長は、「米づくりから携われるのは貴重な経験。出穂を川崎市の土産の一つにしたい」と期待を込めた。

 市内では過去、「田ゆう」という地酒が販売されていた。しかし、農業関係者の高齢化などの理由で生産終了。同委員会メンバーは、川崎産の地酒を復活させようと、再び穂を出す意を込め「出穂」と名付け、市民と一体で酒造りに着手。酒米の品種も、栽培しやすいとされる「楽風舞」を選んだ。

 出穂の売れ行きは好調で、メンバーの一人、とんもり谷戸の自然を守る会会長の高木一弘さんは「口当たりはさっぱり、深みのある味わいも特徴」という。それでもメンバーが目指すのは、売り上げ本数よりも市民参加機会の増大。来年は、栽培面積の広い水田に移すことも検討中という。

 生田緑地で自然の魅力を発信するトカイナカヴィレッジの西山雅也さんは「あらゆる立場の市民活動が、酒造りを通じて一つになれるのが素晴らしいと思う。自然に触れ、米づくりの伝統を子どもたちに伝え続けたい」と話す。

 出穂は、たけくま酒店(幸区)、ネットで販売。

麻生区版のトップニュース最新6

災害時のトイレ、備えは

能登半島地震

災害時のトイレ、備えは

携帯用不備60% 市、啓発に力

3月29日

「もの忘れガイド」刷新

麻生区

「もの忘れガイド」刷新

増える認知症高齢者、支援

3月29日

「こども大学」で学び提供

小田急不動産×多摩大学

「こども大学」で学び提供

3月30日 体験会・講座 

3月22日

11年ぶり、全面刷新(リニューアル)

川崎市ホームページ

11年ぶり、全面刷新(リニューアル)

利便性、視認性を向上

3月22日

「電子商品券」を導入へ

4月から

「電子商品券」を導入へ

市、ふるさと納税の返礼品

3月15日

檜山公園の活用模索

川崎市

檜山公園の活用模索

実証実験2年目で手応え

3月15日

あっとほーむデスク

  • 3月29日0:00更新

  • 3月1日0:00更新

  • 1月19日0:00更新

麻生区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月29日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook