フードコーディネーターとして黒川でのクッキングイベント開催などで活動する 松岡 明理さん 町田市在住 27歳
料理を楽しみ 広がる輪
○…自宅での料理教室のほか、「ママももっと外に出て楽しもう」と黒川青少年野外活動センターで料理イベントを開催している。「母親が楽しみながら学べるきっかけを作りたいと思って」と、野菜の克服やお弁当の詰め方といったテーマからハロウィンやクリスマスといった季節の料理教室まで企画は多彩だ。
〇…料理が好きだった母親の影響で、物心つく前から台所に立っていたという子ども時代。「遊び感覚でジャガイモの皮むきや卵を割ったり、キッチンにいるのが普通でした」と家族との思い出を振り返る。高校卒業後に結婚と出産を経験し、離乳食を作っている時に以前の感覚が呼び戻された。「もっと料理のことを学んだり、改めて基礎も知りたいと思って学校に通いました」。仕事と子育てをしながら夜間の専門学校に通う生活を２年間送ったが「好きなことだったので、大変というより充実していて楽しかった」と言い切る。
〇…インスタグラムに投稿を続けていた料理写真などが縁で２年前にレシピ本「12か月の母娘ごはん」（講談社）を出版。今は小４の娘を朝送り出してから保育園に勤務し、その後に自宅での料理教室、時にはフードコーディネーター、幼児食アドバイザーとして都内での撮影に立ち会うことも。娘と行く映画やカラオケなど、家族との時間が息抜きだが「やっぱり結局はスーパーや道具街みたいなところに行っちゃいますね」。
〇…生きていくうえで欠かせないこととして食を捉えながら、手作りの料理が生み出す感謝や幸せといった気持ちにも目を向ける。「ママ同士、子ども同士で料理をする機会があれば自然と輪が広がっていく。自分が出来る『食』を通じて、これからも人が集える場を作っていきたいです」。
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