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川崎区・幸区版 公開:2011年5月5日 エリアトップへ

4月に第16代幸消防署長に着任した 築紫(つくし)正義(まさよし)さん 茨城県在住 59歳

公開:2011年5月5日

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区民に親しまれる消防署に

 ○…137人の署員を抱える幸消防署長に着任して1ヵ月。幸消防署への赴任は21年ぶりだ。幸区はJR川崎駅西口周辺の開発をはじめ、工場跡地に高層マンションが建ち並び、消防士長として勤務した当時と街なみが変わった。時代に適した消火活動が求められる地域でもあり「身が引き締まる思い」と話す。署員にはコミュニケーションの重要性を説き、個々の能力を最大限に活かせるような指導に力を注ぐ。「市民の為になることはどんどん取り入れたい。その為のアイディアをみんなで出し合える。そんな風通しのいい署にしていきたい」

 ○…昭和50年に入庁。臨港消防署を振り出しに消防局警防部指令課などを歴任。高津消防署と臨港消防署では副署長を務めた。中でも119番通報を受信する指令課時代には、市民からの助けを求める多くの通報を受け「最後のよりどころということを実感した」という。その中には本来の消防業務以外の通報もあったが「何とかしてあげたい」との思いから対応した。119番の適正利用を訴える一方、地域防災力を向上させることに対しては、「消防という枠組みにとらわれず、できる限り対応したい。まずは署に相談して欲しい」と話す。

 ○…実は資格マニア。エネルギー管理士や電気工事士、小型船舶免許など15以上の資格を持つ。「何事もチャレンジすることが好き。自分を高めるため今後も色々な資格に挑戦したい」と話す。またツーリングが好きというアクティブな一面も。

 ○…東日本大震災により、防災関係機関への重要性がクローズアップされている中「区民が安全して暮らせる街を目指し、区役所や警察署、企業や各種関係団体と連携を強化し、イベントなどを通じ、地域防災力をアップしていきたい」と意気込む。今後も地域との距離を縮め、身近で親しまれる消防署を目指すことに力を尽くす。
 

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