ごみ焼却3施設体制へ 1施設を休止して長寿命化 2015年から
川崎市はこのほど、ごみ焼却処理施設の効率的な運用と長寿命化を図るため、現在4施設で進めている処理を3施設に絞って稼動させる方針を発表した。川崎市では方針案をホームページや各区役所などで公表し、市民からの意見を受付けている。
現在、市内には浮島処理センター、堤根処理センター、橘処理センター、王禅寺処理センターの4つの焼却処理施設がある。橘処理センターと堤根処理センターは稼動年数が30年を超え、王禅寺処理センターは処理能力を抑えた形で稼動しながら建替え工事が進められている。
公表された「今後のごみ焼却処理施設の整備に関する基本的考え方(案)」は、老朽化した施設を建替えるために1施設を休止して3施設で処理を進める計画。稼動年数を30年として、建替えにかかる調査や解体、建設に約10年かけて40年のサイクルで運用する。
資料によると、川崎市内の年間ごみ焼却量は03年で約50万トン。事業系ごみ収集制度の改正やミックスペーパーの分別収集などを進め、09年には約42万トンまで削減した。2013年にはプラスチック製容器包装の分別回収を全市で実施する計画で37万トン以下に削減する目標を掲げた。
3処理センター体制は、ごみの減量化と粗大ごみ・資源化処理施設の整備、既存の処理センターの整備といった条件が揃う2015年から開始するとしている。市では経費縮減効果を40年間で720億円と試算。年間で温室効果ガスを約3万6300トン削減する効果があるとした。
市では市民からの意見を受付けるパブリックコメントを7月11日まで実施している。同案は市のホームページや各区役所の市政資料コーナーなどで閲覧できる。意見は直接持参か郵送、FAX(044・200・3923)、市のHP専用フォームで受付ける。問合せは市環境局廃棄物政策担当(【電話】044・200・2558)まで。
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4月12日
4月5日