川崎区・幸区版 掲載号:2011年11月25日号
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かわさきマイスター 川崎区・幸区から3人認定

繊細な仕立て技で優れた技能を発揮する吉田さん。
繊細な仕立て技で優れた技能を発揮する吉田さん。

 川崎市は、優れた技術を持ち、若手の人材育成に努める職人に贈る平成23年度「かわさきマイスター」を今月15日、発表した。今年度は5人が認定。このうち、川崎区・幸区からは内装工事の伊原正男さん(62・川崎区)、金属製品塗装技能士の堀切義昭さん(65・川崎区)、和服仕立業の吉田茂さん(64・幸区)―の3人が選ばれ、喜びを語った。

内装工事に卓越した技術発揮 伊原さん

 川崎区鋼管通で内装工事業を営む伊原さんは、壁紙を使った内装工事で卓越した技術を持つこの道47年の職人。たたみ皺を防ぐ、丸めだたみ工法の発案や全国各地のメーカー、組合等で講習を行うなど後進の育成活動が今回の認定に結びついた。一報を聞いたときは「他人事のような感じだったが、これまでの仕事が認められたようで嬉しかった」。

 中学を卒業後、母親の勧めで知り合いの表具店に住み込みで働き始め5年間修行を積んだ。「初めの2年間は下働きが続き何もさせてもらえなかった」。

「技術向上と若手育成に尽力する」

 それでも先輩職人の技を見て学び、休み時間を利用して腕を磨いた。

 その後1980年独立。川崎区鋼管通に「いはらインテリア」を立ち上げた。 「今後は若手の育成にも尽力していきたい」と抱負を語る。

技術・技能の継承に尽力 堀切さん

 川崎区浅田で塗装工業所を営む堀切さんは、工業塗装や金属塗装に優れた技術を持つ47年のベテラン。特殊車輌や貨物自動車の後方部リフトなど高度な技術が求められる塗装を数多く手がけてきた。04年からは神奈川県東部総合技術校で塗装技術を指導するなど技術・技能の継承にも力を注いでいることも認定理由の1つ。

 大学卒業後、父親の経営する堀切塗装工業所に入社した。先輩職人のやり方を観察し、自分なりに工夫を加え腕に磨きをかけてきた。「失敗を繰り返して技術を身につけてきた。その経験が若手育成の教材になっています」と話す。

 今でも技術と技能の追求を怠らない。「最近は耐塩害や耐化学薬品、抗菌や防水などハイテク塗料が出てきているのでそれに合わせた技も必要になる」。現在も自らの更なる技術向上を目指している。

和装の仕立て技術で認定 吉田さん

 幸区では古市場で仕立職人として45年従事し、和装の世界を後世に伝える役割を担っている吉田さんが認定。

 高校卒業後、家業の和服仕立店を継ぐことを決め、基礎を学ぶために東京の呉服店で修行を始めた。24歳の頃には横浜のデパートの専属職人となり、その後32年間で約6000点もの留袖や振袖などを仕上げた。「丁寧な仕事と裁縫技術で信頼を勝ち取ることが重要だったので毎回緊張の連続だった」。そんな仕事ぶりにデパートの和装売り場が閉鎖した今でも、顧客からの信頼は厚く、直接注文が入るという。

 吉田さんは「今後は若手育成に尽力したい。なかなか男性が入っていける職業ではないが日本の伝統を守るという意味でも重要になる」と意気込む。

 かわさきマイスターの認定は、1997年度から始まり、これまで62人が選ばれている。今回は17人の候補の中から5人が新たに加わった。
 

常に技術と技能の向上を目指し研究を重ねる堀切さん
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