和太鼓「鼓空」 10回公演へ意気盛ん あさって サンピアンで20曲披露
川崎区池田の市立川崎中学校を拠点に活動する和太鼓チーム「鼓空」(茅野清代代表)が、あさって29日(日)にサンピアンかわさきで10回目の記念の公演を行う。活動を始めて24年。川崎区内の公立保育園の保育士6人で結成した同チームは、地域の子どもたちや保護者の協力を得ながら定着した。茅野さんは「最高の公演にする」と意気込む。
「そりゃー、もう一丁」
「そこ違う、やり直し」
京急八丁畷駅近くの住宅地の一角にある市立川崎中学校体育館。気合いに満ちたメンバーの声や熱のこもった指導者の声が響く。
あさって29日の記念公演本番に向け、自動車のタイヤを和太鼓に見立て練習する。指導するのは、発足当時から同チームを支えてきた代表の茅野さん、人見歌子さん、竹澤秀子さんの3人。
もともと川崎区内の公立保育園の保育士6人が夏祭りに園児らを楽しませようと結成。演奏は保護者らに好評で「もっと多くの人に楽しんでもらいたい」と、正式にチームとして立ち上げた。
当初、自前の太鼓や練習場所などもなく「はじめは手探りだった」と人見さんは振り返る。住宅街の一角で練習することから、騒音対策として使い古した自動車のタイヤを利用するなど工夫しながら練習し、一方でみんなでお金を出し合い太鼓を揃えていった。
卒園した園児や地域の子ども、保護者らと、メンバーは、次第に増えていった。子どもの進学など様々な理由で多少の出入りはあるものの、現在では5歳の幼稚園児から60代まで約30人が所属している。24年の活動の中でレパートリーは、オリジナル10曲を含む、30曲を超えるまでになった。
小学校1年生の頃に和太鼓と出会い、チームに入った新城高校に通う渡邊晃太さん(15)はチームの魅力を「チームメンバーは家族のような感じ。先輩たちもやさしく指導してくれたので楽しく太鼓を学ぶことができた。僕も後輩に繋げていきたい」と話す。
発表会は2、3年に1度行い、あさっての公演では第10回記念となる。「これまでに最多となる20曲の演奏を予定している。聞いている方の気持ちが温かくなるような『鼓空』らしい演奏で、公演を成功させたい」と茅野さんは意気込んでいる。
入場無料。午後1時30分から。観覧希望者は直接サンピアンかわさきへ。
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