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川崎区・幸区版 公開:2013年1月1日 エリアトップへ

新春インタビュー まちの魅力向上に意欲 阿部市長、抱負を語る

公開:2013年1月1日

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『財政改革のさらなる進展を』と語る阿部市長
『財政改革のさらなる進展を』と語る阿部市長

 新年にあたり、本紙では、阿部孝夫市長に恒例の新春インタビューを行った。阿部市長は今年を「新たな飛躍」の年として位置づけ、さらなる行財政の改革の推進を図り、まちの魅力を高めていくことに意欲を示した。

 --あけましておめでとうございます。早速ですが、昨年1年を振り返り、川崎市にとってはどんな年だったのかお聞かせ下さい。

 「昨年は、指定都市移行・区制施行40年、宮前区・麻生区では区誕生30年という記念の年でしたので、各地で様々な事業を実施しました。川崎市の人口は、1972(昭和47)年の98万人から、144万人と増加し、大都市へと変貌を遂げました。

 また、東日本大震災の教訓を踏まえ、地震被害想定・地域防災計画の見直しや、帰宅困難者対策、臨海部津波避難施設の指定など、区では防災ネットワークや自主防災組織の強化など、災害に強いまちづくりに取り組みました。

 さらに、井田病院新病棟の一部開院や、新百合ヶ丘の総合病院の開院、幸区の民間病院の重症患者救急対応病院への指定など、救急医療体制を強化しました。

 一方、少子・高齢化への対応では、保育所整備や認定保育園の充実などの待機児童対策とともに、認知症疾患医療センターの指定や特別養護老人ホームの整備等を着実に進めました。

 4月にオープンした『かわさき宙(そら)と緑の科学館』には、多くの市民の方にお越しいただきました。また、昨年1周年を迎えた『藤子・F・不二雄ミュージアム』では、ドラえもんに特別住民票を交付し、大いに盛り上がりました」

 --今年1年の重点施策はいかがでしょう。

 「今年は、昨年に引き続き、地域防災計画の本格的な見直しなどを進め、市民生活の安全安心の確保にしっかりと取り組みます。

 川崎駅東西の回遊性の向上等のため、北口自由通路の整備に着手します。稲田堤駅や津田山駅では、橋上駅舎化に取り組みます。

 一方、昨年オープンした『新川崎・創造のもり』のナノマイクロ研究施設、『キングスカイフロント(川崎区殿町)』にオープンする『川崎生命科学・環境研究センター(愛称:LiSE)』を拠点として、医療・環境・福祉産業の振興を図り、川崎の持続的な発展を図ります。

 4月には、『ミューザ川崎シンフォニーホール』が再開します。リニューアル・オープン・コンサートを皮切りに、今年は『フェスタ・サマーミューザ』や『モントルー・ジャズ・フェスティバル』をミューザをメイン会場に開催し、『音楽のまち』を一層推進します。

 また、武蔵小杉駅隣接の『新中原図書館』、東海道川崎宿の資料を展示する『東海道かわさき宿交流館』をオープンし、川崎の魅力をさらに高めます」

地域災害対策にも力

 --川崎区、幸区の今年の重点的な取り組みについてもお伺いいたします。

  「川崎区では、区民・事業者・関係機関が地域防災に関して協議・検討、情報共有を行う『危機管理地域協議会』を昨年設置しました。協議会の意見等をもとに 川崎駅周辺での帰宅困難者対策や、臨海部対策、外国人市民への支援策等、災害時における川崎区特有の課題に対応する取組を進めます。また、秋には東海道沿 いに江戸時代の東海道川崎宿の様子や、関連する歴史文化等を学び体験できる『東海道かわさき宿交流館』が開館します。交流館を通じて地域の活性化につなが る取組を進めます」

 「幸区では、災害に強いまちづくりに向け、昨年警察や消防、学校、企業、交通機関、医療機関等から成る『幸区災害対 策ネットワーク協議会』を発足させました。地域防災に係る情報共有や発災時の対応を協議するとともに、帰宅困難者対策や医療救護体制など大規模災害に備え た取組を進めます。

 また、引き続き、市内唯一の動物園がある夢見ヶ崎公園の魅力発信に向け、アクセス道の整備や動物に親しむ取組等を行い、来園者が利用しやすく、楽しめる環境づくりを進めます」

 --阿部市政が誕生して12年目の年ともなります。これまでの総括と最後に今年1年の抱負をお聞かせ下さい。

 「市長就任当時は、財政が危機的状況でしたが、行財政改革を最重要課題に位置づけ、持続可能な財政基盤の確立に取り組んできました。その結果、改革の効果を小中学校の冷房化、小児医療費の拡充等に還元できるまでになりました。

 まだ、保育所民営化、ごみ収集焼却体制の見直し、上水道のダウンサイジングによる上下水道事業改革等の課題がありますので、改革をしっかりと進めていきます。

 特に、普通ごみ収集は、9月から週2回とし、資源物収集の拡充や効率的な業務執行に加え、ごみ減量化により、焼却場の機能更新に順次取り組みます。

 来年は市制90年を迎えますが、これを見据え、『富士見公園の長方形競技場』の整備、『等々力陸上競技場のメインスタンド』改築等、スポーツのまちづくりを進めていきます。

 今後とも、『川崎の新たな飛躍』に向け、全力を傾注していきますので、皆様のご協力をお願いします」
 

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