神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
川崎区・幸区版 公開:2013年1月11日 エリアトップへ

新春インタビュー 経済のエンジン回したい 黒岩知事、13年の抱負語る

公開:2013年1月11日

  • LINE
  • hatena
インタビューに答える黒岩知事
インタビューに答える黒岩知事

 新年の幕開けにあたり、本紙では黒岩祐治神奈川県知事に単独インタビューを行った。知事は「緊急財政対策」に取り組んだ昨年を振り返るとともに、再生可能エネルギー普及や給食改革など、新年度の取り組みに対する意欲を語った。

 -昨年の振り返りをお願いします。

 「県財政の厳しさに直面し『緊急財政対策』に必死で取り組んだ年でした。『神奈川臨調』を設置しましたが、その中で県有施設の3年以内原則全廃などの厳しい意見もあり、それをどう具体化していくか、そのスタート台に立ったというところです。同時に、経済のエンジンを回すための仕掛けづくりを行いました。その一つが『京浜臨海部ライフイノベーション国際戦略総合特区』の指定です。世界に輸出できる革新的医薬品・医療機器の開発・製造を目指すものです。また『さがみロボット産業特区』も国に申請しました。県央・湘南地域に生活支援ロボット産業の一大集積地を作ろうとするものです。また『第4の国際観光地』を目指す構想を公募、その第1号として城ヶ島、三浦漁港周辺地域を認定しました」

 -県有施設の廃止等は利用者サービスに直結します。

 「基本は、県が勝手に決めるのではなく、県民の皆さんや地元、関係市町村との対話によって進めていくということです。一方で『いのち輝くマグネット神奈川』の旗を降ろすことは絶対にありません」

 -13年度の重点施策をお聞かせ下さい。

 「昨年仕込んだ経済のエンジンを回すための仕掛けを一つずつ形にしていくことが課題です。同時に就任以来言ってきた再生可能エネルギーの普及を推進します。太陽光発電はかなり普及してきていますが、”屋根貸し”システムを一気に普及させ、それを爆発的に伸ばします。ICTなどを活用した自立型エネルギー体系構築の動きとも連動し、『原発はなくても大丈夫』と言えるところまで全速力で進みたいと思います。それと財政危機の本質的な問題である高齢化社会への対応です。”医食農同源”の考えに基づき『地産地消等の給食を目指す検討会』を立ち上げます。子どもの頃からしっかりとした食に対する考え方を身に付けさせ、その延長線上に病気にならない高齢者を増やしていきます」

 -鎌倉の世界遺産登録について、夏までに答えが出ます。

 「私は、世界遺産登録は絶対実現できると思っています。ただ、渋滞問題を含め、その後の地域のあり方を鎌倉市や周辺市町と協力しながら総合的に考えていく必要があります」

 -オスプレイの飛行・訓練に対し県民不安があります。

 「これは地元の理解がなく勝手にやってもらっては困る問題で、仮に厚木基地を使用する場合は、安全性の説明や具体的計画案の提示を求めているところです」

 -新春メッセージを。

 「今年は明るさを皆さんが感じてもらえる年にしたいですね。経済のエンジンを回し景気が良くなれば、財政状況も改善できます。だから、明るく行きましょう―」
 

川崎区・幸区版のトップニュース最新6

歌で市制100年盛り上げ

地元演歌歌手吉村明紘さん

歌で市制100年盛り上げ

新曲『KAWASAKI』で

4月19日

かこさんのプレート披露

幸区

かこさんのプレート披露

ゆかりの公園で活動紹介

4月19日

仲間と歌いつなぐエール

能登半島地震復興ソング

仲間と歌いつなぐエール

市長や市議も「個人」で参加

4月12日

誘客拡大のヒント探る

川崎商議所

誘客拡大のヒント探る

スポーツ、観光事業者が意見交換

4月12日

公示価格、上昇幅が拡大

公示価格、上昇幅が拡大

川崎区は商業地が8%以上

4月5日

市民の「誇り」向上

川崎市イメージ調査

市民の「誇り」向上

「来訪推奨度」は過去最高

4月5日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 12月8日0:00更新

  • 8月4日0:00更新

  • 4月28日0:00更新

川崎区・幸区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

川崎区・幸区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月19日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook