公示地価 川崎駅西口周辺が上昇 全国最上位地点も
国土交通省が公示地価(1月1日時点)をこのほど発表し、商業地では幸区大宮町の地点が前年比で11・9%上昇し、全国で最高位となった。JR川崎駅西口周辺のマンション、オフィスビル等の建設が価格をおし上げた要因。
商業地は全国的に前年比でマイナスとなる中、神奈川県が全国で唯一0・2%上がり、5年ぶりにプラスに転じた。特に幸区と中原区は、6地点が全国の変動率上位10位以内に入るなど、川崎市が県の上昇率を牽引する形となった。
全国最高位となったのが、ミューザ川崎シンフォニーホールなどがある幸区大宮町の地点。前年から11・9%上がり、1平方メートルあたり84万5千円(昨年75万5000円)となった。同じく大型商業施設、ラゾーナ川崎プラザがある幸区堀川町の地点も9・9%に上昇、210万円(同191万円)で同3位に入った。
幸区は、市内でトップとなる5・4%の上昇となった。
県政策局地域政策部土地水資源対策課「JR川崎駅西口周辺は、市街地整備事業が進み、10月には東芝の大規模オフィスができることによる就労人口の増加が見込まれることから、全国で高い上昇率になったのではないか」とみている。
川崎区は最大5・6%上昇
川崎区でも18地点全てで横ばいあるいは上昇を示した。区内で最も高い上昇率を示したのが駅前本町11番地点で5・6%アップの264万円(同250万円)。同課では「JR川崎駅北口の整備事業や京急川崎駅近くのJR高架下の整備事業などの要因で、集客の増加が見込まれるという点から上がったことが考えられる」と分析している。
公示地価は、国土交通省が1月1日時点での1平方メートルあたりの価格を、住宅地や商業地などの用途別に算出し、毎年公表しているもの。今年の県内調査地点は昨年と同じで1821地点。
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4月19日
4月12日