神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
川崎区・幸区版 公開:2013年10月25日 エリアトップへ

NPO法人「川崎ダルク支援会」デイケアセンターの施設長を務める 岡崎 重人さん 大田区在住 33歳

公開:2013年10月25日

  • LINE
  • hatena

「一人でも多く救いたい」

 ○…市内で薬物依存からの克服を助けるダルクの施設長を任せられ約半年が経過。「常にみんなと離れずに、一緒にいることが大事だと思う」と施設利用者と行動を共にすることを心掛ける。薬物使用者同士が過去の経験などを話し合い、思いを共有するミーティングや研修で学んだ新しい克服法を実践している。「毎日が手探り。効果の高いものを取り入れ、過ちを繰り返さないようにしたい」と意欲的だ。

 〇…デイケアのほか寮を兼ねた施設も運営。9月には女性対象の通所施設「川崎ダルク女性シェルター」を開設した。「傷付き、苦しんでいるのは女性も同じ。走り出したばかりですが支援をしていきたい」と力を込める。社会との接点を閉ざさないためにも草刈りやゴミ拾いなど地域との交流は積極的。以前から取り組んでいる琉球太鼓は、「コミュニケーションをとるのに役立っている」とし、各地のイベントに参加し続けて仲間との絆を深めている。

 〇…自身も薬物依存の経験者。友人に誘われ「1回くらいなら大丈夫だろう」と、薬物に手を出したのが18歳の頃。いつしか薬物中心の生活に陥り、何をやっても上手く行かなかった時に出会ったのがダルクだった。「利用者の笑顔を見たときに引き付けられた。僕も笑いたいと思った」と入所を決め、その時から薬物に手を出すことはなくなった。サッカーやサーフィンなどで汗を流すスポーツマン。「ただ、今は仕事中心。かなり運動不足かな」と苦笑する。

 〇…最近では脱法ドラッグなどに気軽に手を出す人が多く「10代、20代の若者が増えている。脳へのダメージが大きく危険」と警鐘を鳴らす。「僕たちにできることは、薬物の怖さを伝えること」。各地の学校で予防教室を開くなど薬物乱用の防止にも力を注ぐ。「一人でも救うことができれば、その家族、友人を救うことになる。ダルクの役割をこれからも続けていく」。包み込むような笑顔の中に、強い決意が見えた。
 

川崎区・幸区版の人物風土記最新6

佐藤 翠(みどり)さん

川崎市男女共同参画センター「すくらむ21」で居場所事業を担う

佐藤 翠(みどり)さん

東京都在住 32歳

3月29日

杉山 孝博さん

社会医療法人財団 石心会理事長を務める

杉山 孝博さん

幸区在勤 76歳

3月22日

本田 志帆さん

全日本学生フルコンタクト空手道選手権に優勝した

本田 志帆さん

幸区戸手在住 20歳

3月15日

太田 隼矢さん

美男コンテスト「ミスター・ジャパン2023」でグランプリを受賞した

太田 隼矢さん

宮前区出身 26歳

3月8日

家田 昌利さん

能登半島地震の緊急消防援助隊神奈川県大隊の第二次派遣で大隊長を務めた

家田 昌利さん

相模原市在住 59歳

3月1日

國富 多香子さん

「グリーフケアカフェあかりmâmâ」の共同代表で、初めて講演会を企画した

國富 多香子さん

中原区在住 49歳

2月23日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 12月8日0:00更新

  • 8月4日0:00更新

  • 4月28日0:00更新

川崎区・幸区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

川崎区・幸区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月29日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook