川崎区は23日、区内外を循環するバス路線の試験運行を実施する。区内の移動の利便性を高めようと区民会議が提案したバス路線の有用性を計ることが目的。路線に対するニーズが認められれば、バス事業者への路線採用提案を行うことも視野に入れている。
区民会議が提案しているのはJR川崎駅西口、日進町、小田栄町、藤崎一丁目などを通る路線(図参照)。
現在区内には市営バス、川崎鶴見臨港バス、京浜急行バスが路線を持っており、区内各地からJR川崎駅東口をつなぐバス路線は充実している。だが田島地域と大師地域を結ぶ路線が少ないうえ、川崎駅西口と区内の主要施設をつなぐ路線は存在しない。区民会議委員の戸村正房氏は「今は病院や区の主要施設を一本で結ぶ路線がない。また駅が壁になり、駅東西の行き来が限られている」と現行の路線の不足を指摘。今回提案した路線については「生活に密着したバスルートを目指した。年配の方や主婦、子ども。どんな区民にも便利な路線になれば」と話す。
試走当日は土曜日のため、渋滞を考慮して川崎駅西口を通らないルートを走行する。実際に区民20人を乗せて運行し、適宜区民会議委員が解説を加える。
11月中を目途に、無作為に選定した区民1千人に対して路線の必要性を問うアンケートも実施。試走とアンケートの結果を踏まえて報告書を作成し、区民のニーズが高かった場合は、区内に路線を持つバス事業者に提案書の形で提出する。
乗車希望者を募集
区役所は当日バスに乗車する区民を募集している。試走は午後3時と3時45分の2回。各回申し込み先着20人が乗車できる。申し込みは15日(金)の午前8時30分から電話かFAXで区役所企画課(【電話】044・201・3296【FAX】044・201・3209)へ。
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