神奈川文化賞 斎藤文夫さんが受賞 浮世絵文化の普及に貢献
神奈川の文化の向上発展に力を尽くし、顕著な功績を残した人団体に贈られる「神奈川文化賞」に砂子の里資料館館長の斎藤文夫さん(砂子在住)が文化活動分野からこのほど、選ばれた。
「叙勲並みの喜びで川崎市文化賞に続いての栄誉。身に余る光栄」と斎藤さんは喜びを語った。
神奈川文化賞は1952(昭和27)年に創設され、これまで作家の大佛(おさらぎ)次郎さんや城山三郎さん、画家の平山郁夫さんらが受賞者に名を連ねている。62回目となった今回は斎藤さんのほか、政治史学者の今井清一さん(学術分野)、公益財団法人さわやか福祉財団理事長の堀田力さん(社会福祉分野)、女優の草笛光子さん(芸能分野)が受賞した。
斎藤さんは江戸文化と浮世絵に深い造詣を持つ。01年に自宅を改築し、砂子の里資料館を開設し、自身で
所有する浮世絵を月ごとに
テーマを変えて無料で公開している。川崎、横浜をはじめ、神奈川県内の風景画の浮世絵を多数所有し、開港当時の横浜絵は県立歴史博物館に次ぐ所蔵数を誇る。05年にはアメリカ・ワシントンD.C.やメリーランド、昨年はフランス・ロートレックで出張展を開催し、文化交流の一翼を担った。
元外務大臣の藤山愛一郎氏の秘書を務めていた際、多くの神奈川文化賞受賞者のお祝いに駆けつけたことが今でも印象に残っているという斎藤さん。「こうした大先輩方と肩を並べられたことにも感激している」とも語った。
|
|
|
|
|
|
4月19日
4月12日