川崎区子ども会連合会会長として区内64の子ども会を取りまとめる 伊藤 義昭さん 日進町在住 68歳
背中で伝える行動力
○…区内64の子ども会をまとめる「川崎区子ども会連合会」の会長に今年5月に就任。子ども会対抗の野球大会や、区内の子どもを対象とした書や絵画の作品展などを主催する。少子化が進む中、多くの仲間が集まる子ども会行事は「子ども達が刺激し合って成長していくための貴重な機会」と説く。さらに、東日本大震災の被災地で現地の子ども会のリーダーを務める高校生が活躍したことから「地域の将来を担う人材を育てるのも、重要な役割の一つ」と力を込める。
○…そこで力を入れるのが、毎年八ヶ岳で行う「子どもリーダー養成研修」。小学校高学年の子ども達を対象にキャンプファイアやカレー作り、レクリエーションを通じて団体行動のルールやマナー、リーダーとしての立ち居振る舞いを教える。「リーダーに必要なのは、意思を持って自分から動くこと」が持論。口頭での指導以上に、自ら模範を見せることを心掛け、行動することの大切さを背中で次世代に伝える。
○…自身も幼少期は日進町の子ども会で活動。野球チームではエースとして活躍した。「人間関係を学び、地域のつながりを広げるきっかけになった」と当時を振り返る。川崎小学校、川崎中学校、県立川崎高校を卒業し、20代前半で地域の仲間とボランティア団体を結成。82年には川崎ボランティアセンター(現市民活動センター)の立ち上げに携わり、そのまま職員として勤めた。83年に母親の友人からの推薦で、子ども会役員に就任。日進町町内会の育成会長を30年以上務め、区子ども会連合会の川崎支部長も歴任した。
○…運営のやりがいは、子ども達の成長を見届けられることにあるという。毎年8月に行われる稲毛神社の山王祭を例に出し「かつて『子ども神輿』を担いでいた子が、今では大きな『町内会神輿』を担いでいます。成長を目の当たりにできるのは、やはり嬉しいことです」と目を細める。
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4月19日
4月12日