ＵＤタクシーの前に立つ清家所長
榎町に本社を構える川崎タクシー株式会社（関進代表取締役社長）が、車いすのまま乗車できる「ユニバーサルデザイン（ＵＤ）タクシー」を使った高齢者・障害者向けの工場夜景ツアーの事業化に向け、検証実験を行っている。来年４月に本格導入する予定。
高齢者・障害者が安心して観光ツアーに参加できる体制の構築と、タクシーの利便性の再ＰＲを目的とする同事業。実施案では、同社が６台保有するＵＤタクシーで、夜景を楽しめる川崎区の工業地帯を２時間かけて周遊。定員は車いすを利用する場合、添乗員を除いて２人で、税込９４７０円を予定している。有料で夜景について解説するガイドスタッフを同乗させることもできる。駐車料・通行料が別途かかる。
検証実験は来年３月末までに30回実施する。実際に高齢者・障害者と同行者を乗せ、臨海部の工業地帯を周る２通りの仮コースを走行。コース設定や利便性、接客サービスについてのアンケートを取り、４月からの本格導入に生かす。検証は、福祉・介護分野の課題解決につながる「研究開発事業」として川崎市の支援を受けている。
川崎タクシー（株）本社営業所の清家忠義所長は「外出の機会の少なかった方が、安心して観光に出かけられるきっかけになれば」と話している。
詳細の問い合わせは同社（【電話】０４４・２４４・７２２２）へ。
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