マリエンで21年3月末まで
川崎市と東芝は先月20日、太陽光と水のみで稼働できるエネルギー供給システムの実証運転を川崎マリエン(川崎市港湾振興会館)と東扇島中公園で開始した。災害時には300人に1週間分の電気と温水を供給できるという。再生可能エネルギー分野の産業拡大を図りたい考え。
■ ■
取り組みは、川崎市と東芝が2013年に締結したスマートコミュニティーの実現に向けた連携と協力に関する協定の一環。
システムの名称は「H2One(エイチツーワン)」太陽光発電設備と蓄電池、水素を製造する水電気分解装置、水素貯蔵タンク、燃料電池などで構成される。 太陽光発電設備で発電した電気を使って水を電気分解して発生させた水素をタンクに貯蔵し、電気と温水を供給する燃料電池の燃料として活用する。
平時には施設の電源として活用するほか、再生可能エネルギーを水素に変換して貯蔵し、電力消費を抑える。災害時には太陽光と備蓄水素を使って発電し、排熱で温水を供給することができる。システムはコンテナ型のため、被災地へ輸送することも可能という。
市はCO2の発生抑制や低炭素社会の実現のため、今後も水素エネルギーを積極的に導入し、活用していく方針。今回の実証運転を足掛かりに、家庭用燃料電池などによる水素利用の普及拡大を図るという。
実証運転の期間は2021年3月31日まで。
川崎区・幸区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|