市議会会議則が7月2日の本会議で改正される見通しとなった。市議会への欠席が認められる理由に、「出産」の文言が新たに明記されることになる。
動きの背景には、全国市議会議長会が標準市議会会議規則を5月に改正し、会議欠席を認める理由に「出産」と明記したことがある。これを受け、川崎市議会の女性議員11人(吉沢章子議員▽河野ゆかり議員▽木庭理香子議員▽露木明美議員▽市古映美議員▽石田和子議員▽井口真美議員▽大庭裕子議員▽勝又光江議員▽小田理恵子議員▽渡辺あつ子議員)が、石田康博議長宛てに市議会会議規則にも同様に明記すべきだとして、今回新たに「出産」と明記するよう規則改正を早急に行う旨を6月9日付けで連名で申し入れた。
市議会会議規則では、会議に出席できない理由の規定を「事故」のみとしている。市担当者によると「事故」は病気や公務など、やむを得ない事由全般を指し、出産もこれに含まれるとの解釈だが、明文化されていないため「取得しづらい」「世間的な理解が得にくい」といった声があったという。
市担当者は、今回の改正で「女性が地方議会に進出しやすくなれば」と、期待を寄せる。
出産を理由とした休暇取得日数は市職員の規定にならい、出産予定日の8週間前(多胎妊娠の場合は14週間前)から産後8週間までの範囲が目安となる。
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