川崎市南部仏教会会長に就任した 佐藤 隆一さん 小田在住 58歳
アカデミックな顔持つ住職
○…川崎区、幸区にある40の寺院が加盟する川崎市南部仏教会。延命寺(幸区)住職の今野隆道僧正の急逝を受け、この秋、新会長に就任した。前会長と同じ真言宗智山派であることや組織内で役員として会を支えてきたことから選出された。「あらゆる宗派が一致団結して仏教精神を高揚させていく(会設立以来の)考えを踏襲し、組織をさらに充実させていきたい」と意気込む。その上で「総裁である藤田隆乗川崎大師平間寺貫首、顧問の大久保公之無量院住職の指導を仰ぎながら、1年半の任期を全うしたい」とも語る。
○…毎年4月8日の釈迦の生誕を祝う「花まつり」は会の最大行事。今やお馴染みとなったパレール川崎での稚児行列をはじめ、様々な宗派の布教師を講師として招く記念法話などを来年も計画。仏教の良さを広く知ってもらえる機会だけに11月下旬から約半年かけて準備にとりかかるという。「滞りなく遂行せねば」とのプレッシャーはある一方「会員のまとまりがあるだけに安心している」と楽観する様子。
○…小田にある円能院の22代住職。7月10日の同寺の法会である「施食会」(せじきえ)の前日に生まれたのは「仏様」との縁深さを感じさせるエピソード。地元小田小学校を卒業後、都内の芝中学校、高校に進学。大学も大正大学と川崎から離れていた。4年前に住職に就任するまでは大正大学で臨床心理学を教える准教授を務め、現在も高野山大学非常勤講師として教鞭をとるなど、アカデミックな顔を持つ。
○…住職として力を注ぐのは、気軽に足を運んでもらえるような寺院づくり。
大学で培った人脈を生かした講演会や趣味の音楽を活用した催しの企画に取り組む。臨床心理学と仏教の教えを生かし「お寺に来て心が軽くなった。すがすがしい気持ちになれたといわれるようになりたい」とも語る。両親、妻、長男、長女の6人暮らし。
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4月19日
4月12日