大師中3年で、バレーボール部キャプテンの小海稜太郎さんが、12月25日から28日まで大阪市で開催される「JOCジュニアオリンピックカップ第29回都道府県対抗中学バレーボール大会」の神奈川県代表選手として出場する。
8月に行われた代表選手選考会には350人が参加。小海さんはその中から選ばれた12人のうちの1人だ。184・5cmの長身がから繰り出す、相手のアタックの威力を食い止める力強いブロックが魅力。一方で、「強いボールに対してのレシーブが課題」と自己分析し、瞬時に低い姿勢を作れるように、日々の柔軟体操をしっかりすることを心がけているという。
代表選手としての練習は、8月下旬からスタート。毎週土日に県内の各高校で合宿を行い、11月からは毎週水曜もプラスされ、栃木や山梨の高校にも遠征するなど練習を積んできた。チームワークも良く、活気ある雰囲気の中で行っているという。
小海さんは「代表に選ばれたのは意外でびっくりしたけれど、うれしかった」と、心境を話す。14年7月の終わり頃には高熱が続いて3週間入院し、同部が出場した県大会には出られなかった。病院のベッドで「悔しい。来年こそは」と誓ったが、今年は県大会への切符を惜しくも逃した。同校教諭でバレーボール部顧問の鈴木隆宣さんは「辛かったと思うが、悔しい思いをしながらもへこたれず、乗り越えたのは本人の強さ。その気持ちも今回の出場につながった要因なのでは」と話す。
鈴木顧問は、1人1人の視野を広げ、可能性を限定しないようポジションを固定しないチーム作りをしている。あらゆるポジションを経験することで「仲間の動きまで把握でき、ボールをどう出せばいいのかを瞬時に考えられるようになった」と、小海さんは部活で学んだことも糧に、大会で力を発揮するつもりだ。
「小学生のころ運動は全然できなくて、苦手でした」と頭をかく小海さん。何とかしたいと思っていたところ、小4のときに幼馴染の母親に誘われて一緒にクラブチームの体験会に行ったことがきっかけでバレーを始めた。その少年が5年後県代表として、全国の舞台に立つ。
「代表に選ばれたからには、全国優勝を目指して頑張りたいです」。
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