川崎大師平間寺は2017年に開創890年を迎えるのを記念したムック本『同行二人(どうぎょうににん)〜空海 時空を超えて〜』を発行し、きょう1日から販売する。同寺に縁の深い寺院住職や地元住民、弘法大師空海の研究者が執筆に携わり、様々な角度から魅力を伝えている。
川崎大師平間寺は、弘法大師信仰の篤信者・平間兼乗によって1128年に創建された。来年の開創890年の節目を前に、弘法大師空海の生き方や川崎大師の魅力を多くの人に知ってもらおうと、写真をふんだんに取り入れたムック本を発行した。
B5判、112ページでタイトルの「同行二人」は何時でも、何処でも、誰にでも救いの手を差し伸べる弘法大師と一緒に巡礼しているとの意味を持つ。
執筆には書家の石川九楊氏や円能院住職で高野山大学非常勤講師の佐藤隆一氏が携わり、書聖・空海の書についての評論や教育者・弘法大師の願いをテーマにした論考を掲載した。聖路加国際病院精神腫瘍科部長の保坂隆氏が精神医学の見地からうつ病を乗り越えた空海の生きざまを紹介する。
川崎・砂子の里資料館理事の小池満紀子氏は「浮世絵に見る川崎の街とお大師さま」と題し、江戸時代や明治時代の川崎大師や周辺の町並み、人々の生活の様子を浮世絵で取り上げている。また、「お大師さん今昔」と題した座談会は藤田隆乗貫首、斎藤文夫川崎・砂子の里資料館館長、宮川政久宮川病院院長、寺尾嘉剛川崎市文化財団理事が関東大震災、太平洋戦争を乗り越えたエピソードや大衆浴場など社会事業に取り組んだ歴史などを語る。
税別2000円。きょう1日から川崎大師境内窓口で販売、書店は12日から。同寺は「意外と知らない川崎大師の魅力が詰まった1冊。初詣参拝ついでに手に取っていただければ」と語る。
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