子どもから高齢者・障害者までを対象とする「地域包括ケアシステム」を推進するため、川崎市は新部署「地域みまもり支援センター」を今日1日、市内各区役所に設置する。関係部署を集約し、連携を強化。自助や助け合いを促進し、地域包括ケアシステムの構築を図る。
地域包括ケアシステムとは、子どもから高齢者・障害者までのすべての地域住民が住み慣れた地域で安心して暮らしていけるよう、自助・互助・共助・公助の適切な役割分担のもと、医療・介護・福祉・生活支援などが切れ目なく、一体的に行われる体制づくり。同システムの構築は、国の方針として団塊の世代が75歳以上の後期高齢者になる2025年を目処に全国の自治体が取り組んでいる。
地域みまもり支援センター内には、▽保健師と社会福祉職などの専門職が関係部署や地域の関係機関・団体などと連携しながら個別支援の強化などに取り組む「地域支援担当」、▽地域の福祉団体などと連携し、各区の実情を踏まえたシステムの構築に向けた企画・調整、区地域福祉計画の策定・推進などを行う「地域ケア推進担当」、▽保育所・学校と地域との連携により、支援が必要な家庭や子どもに関する情報共有や対応の強化に取り組む「保育所等・地域連携」「学校・地域連携」が設置される。「地域支援担当」では母子健康手帳や乳幼児健診、子ども・子育て相談、健康づくり、介護予防など、「地域ケア推進担当」では民生委員児童委員、保護司会などの担当窓口も担う。
市地域包括ケア推進室は「各分野の部署を地域みまもり支援センターに集約し、横のつながり、連携を深め、さまざまな課題に取り組んでいく」としている。問合せは同推進室(【電話】044・200・0474)。
川崎区・幸区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|