総合川崎臨港病院(医療法人社団和光会・渡邊嘉久理事長/渡邊嘉行院長)の新棟(南棟)が完成し、先月18日から利用が始まった。患者自身、受診科目が分からなくても適切な科へ橋渡しする「総合外来」を開設したほか、産科病床を拡充させた。同病院は「さらなる地域医療の貢献に務めたい」と意欲を示す。
新棟は既存施設に隣接する市衛生研究所跡地に建設された。
鉄筋4建てで1階には外来受付や既存病棟内に点在していた検査室を集約した健診センターが開設。2階は外来診察室、3階は一般病床、4階は産科センターと産科病床が設けられた。内装は「病気やケガで沈んだ気持ちを少しでも和らげよう」と、ボールペン画クリエイター佐藤明日香さんによる壁面イラストや案内サインが施され、新病棟前には9台分の駐車場スペースを設置した。
新病棟開院にともない同病院では、午前中の内科、外科系の診療を総合外来として受け付けを開始した。患者自身、受診科目が分からなくても適切な科へ橋渡しするという。受診できる医師が増えることで診察の待ち時間の短縮効果につながるメリットを同病院は強調する。
藤崎の関連病院『にじのまち病院』の機能を集約させた「新しい総合川崎臨港病院」としてスタートを切った点も特徴。産科センターに設置された産科病床をこれまでの12床から16床へと増やし、出産教室や母親学級などの出産前後のサポートをより手厚くした。また、高齢者の在宅復帰支援をこれまで以上に強化を図るため、旧棟施設に回復期病床を34床から55床に増床した。
同病院は「地域住民の皆さまの健康的な障害を支える『にんげん中心の総合病院』として、地域医療にこれまで以上に貢献していきたい」と話す。
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