川崎区に外国人市民が増加する中、彼らをサポートする日本語ボランティアの育成が急務となっている。市教育文化会館と市ふれあい館は5月11日(水)から「外国人市民と『ともに』学ぼう 日本語ボランティア入門研修講座」と銘打った講座を開講する。
川崎市によると、2016年3月末時点で外国人市民は3万3577人が川崎区内に在住する。昨年同月比で2247人、一昨年同月比で4006人増加している。こうした中、スーパーマーケットでの買い物や医療機関でうまくコミュニケーションが図れず困っている外国人市民も増えてきていると、市ふれあい館の黄浩貞(ファンホジョン)さんは指摘する。
彼らを支える日本語ボランティアが必要だが、その数は圧倒的に不足している。現在、市ふれあい館で開催されている外国人向けの識字教室には約50人の外国人市民が通うのに対し、ボランティア登録者数は約15人、市教育文化会館の識字教室(にほんごひろば)でも約50人の外国人市民が参加するのに対し、ボランティア登録者数は約30人と不足は切実だ。講座は1人でも多くの市民に日本語ボランティアに参加してもらおうと企画された。
6月8日までの全5回で大学教授などが識字・日本語ボランティアのイロハから説き、異言語学習体験や外国人市民とともに、川崎の街を歩く体験学習を行う。修了後、市教育文化会館または市ふれあい館で開催される識字学級で実習もできる。「身近な国際交流の機会でもあり、気軽に参加していただければ」と両館は呼びかける。
受講料は無料。定員は先着20人。申し込み、問い合わせは、市教育文化会館(川崎区富士見2の1の3【電話】044・233・6361【FAX】044・244・2347)あるいは市ふれあい館(川崎区桜本1の5の6【電話】044・276・4800【FAX】044・287・2045)へ直接または電話かファクス。
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