川崎区・幸区版 掲載号:2016年7月22日号 エリアトップへ

写真で振り返る川崎の変遷 交流館で9月11日まで

文化

掲載号:2016年7月22日号

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写真を紹介する小笠原さん
写真を紹介する小笠原さん

 東海道かわさき宿交流館(青木茂夫館長)で、「川崎 変化と再生の風景」と題した写真展が開催されている。現在、建て替え計画が進む市役所本庁舎が今秋取り壊される予定であることから、川崎の風景に大きな変化をもたらすであろうこのタイミングに、これまで川崎がどのような変化を遂げてきたのかを写真で振り返る。昭和20年代から40年代を中心に、50枚以上の写真パネルで川崎区中心部の風景の変遷を見る。

 通りの名称にもなっている市電やトロリーバス。京急が現在の高架ではなく平面走行で、踏切に多くの人が足止めされている様子。現在の様子からは想像がつかないような風景の数々が並ぶ。

 写真についている説明は、展示のディレクターを務めた同館副館長の小笠原功さん(73)が書いた。小笠原さんは浅田町の出身で、元川崎市役所職員。子どもの頃から見続けてきた川崎の変化と再生の歴史を、体験を交えながら自身の言葉で表現している。踏切の前に人が溢れている昭和29年の写真には、「市役所通りからJR川崎駅への踏切。ラッシュ時は開かずの踏切にイライラしたものである」といった具体的な記述も。「昭和41年に京急線が高架化されて、駅前の風景も利便性も一変しました」と回顧する。

 川崎で買い物を楽しむ人達が集う場であった昭和30年頃のデパートの写真も、来場者の目を引いている。川崎DICEがある場所に構えていた「小美屋デパート」、今は川崎モアーズとして営業する「岡田屋」、昨年閉店した「さいか屋」が三大デパートとして親しまれていたといい、「お子様ランチを食べに行った記憶がある人もいるのでは」。「さいか屋がなくなったことは『川崎からデパートが消えた日』として私自身、強く印象に残っている」と、さいか屋の屋上遊園地がにぎわう様子を写した写真を見ながらつぶやく。

 昭和6年当時実際に存在していた「小土呂橋」や現在改修工事中の「川崎市体育館」のほか、空襲を受け焼け野原になった街、太平洋戦争時に塗られた迷彩色の市役所本庁舎の時計塔の写真も展示されている。小笠原さんは「あたり一面空襲で攻撃された中、時計塔だけは残った。その市役所本庁舎までもが姿を変えようとしている今、いよいよなくなるのかという感慨を持ちながら見てもらえたら」と来場を呼び掛ける。

 写真展は9月11日(日)まで。月曜休館(月曜が祝日の場合は直後の平日)。午前9時から午後5時まで。問い合わせは同館(【電話】044・280・7321)へ。

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