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川崎区・幸区版 公開:2016年11月25日 エリアトップへ

平成28年度かわさきマイスターに認定された 井(いい) 武敏さん 鋼管通在住 68歳

公開:2016年11月25日

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経験から得た最高峰の技術

 ○…川崎市がものづくりの優れた技術や技能を持つ人に贈る「かわさきマイスター」に選ばれた。自身が携わるプラント整備仕上げは、上下水場や発電所で使われるポンプとモーターを繋げる仕事。結合部分にズレが出ないよう調節する。通常なら2日間かかる仕事をわずか4時間で完了させる技能を持つ。2015年の「現代の名工」に選ばれ、それに続く称号。「今まで仕事を一生懸命やってきた自分への報酬だと思っている。支えてくれた同僚や家族に感謝したい」と喜びをかみしめる。

 〇…大分県出身。少年時代から機械いじりが好きで18歳の時には購入した2台のバイクの部品をカスタマイズしてオリジナルバイクを造り上げたことも。祖母の勧めもあり20歳で上京。知人の紹介で塩浜にある湯浅組(現山九重機工業(株))に入社。プラント整備の仕事に携わる中で上司から自動車ハンドルの接続部分の誤差が動作に大きく影響することを教えられたことがきっかけに回転軸のズレを調節する「芯出し」作業に興味を持ったのがこの道のはじまり。

 ○…もともと当初は様々なニーズに合わせた「芯出し」の微調整がなかなかできず困難だったという。「細かい誤差を調整するのは難しい。先輩のやっている姿を一生懸命見ながらメモを取り何度も練習をした」と当時を振り返る。経験を積んだ結果、今や1mm以内まで誤差を調整できる技術は会社や業界でも重宝され、定年後も全国の工場から依頼で飛び回り、現場の第一線で活躍する。

 ○…鋼管通で妻と息子と暮らし、近所には3人の孫も住む。仕事が朝8時から午後6時まであり、帰ると疲れて寝てしまうという。それでも、休日は小学3年生の孫とインベーダーゲーム等で遊ぶことも。「孫の顔を見ると疲れも忘れる」と笑顔を覗かせる。少ない休みのなかでも毎年一度家族全員で旅行に出かけることは欠かさないという。

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