児童虐待防止を掲げるオレンジリボン運動を推進する一般社団法人ソーシャル・アーティスト・ネットワークは11月30日、川崎市役所で啓発イベントを開いた。
イベントではコンサート等を通じて虐待防止の重要性を訴えたほか、製作した絵本「もしも、あの時」を川崎市に5千冊贈呈した。贈呈式はこの本の作者である、たにひろこさんとかとうたこさんが目録を川崎市こども未来局児童家庭支援・虐待対策室の山口佳宏室長に手渡した。
この本は、母親が育児に取り組む中で経験する困難を乳幼児から小学生までの子どもの成長段階に合わせて表現。母親の心に余裕がなくなり虐待に向かいそうになる中、地域の人の助けにより子どもとの関係が改善するストーリー。近年の核家族化や近所付き合いの希薄さから育児の悩み等を打ち明ける場所がなく、虐待に繋がる現状を育児に携わる人や地域の人にも知ってもらう狙いがある。
かとうさんは「この本を通して地域の人にも児童虐待を知ってもらい、地域で子どもを守っていく関係づくりに役立てれば」と挨拶。作品は市によると区を通じて保育所に順次配布されるほか、各区役所でも閲覧できる体制を整えていく。
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