東門前で不動産賃貸管理を営む(株)石川商事の石川弘行代表取締役社長は毎年の年始、四字熟語を短冊にしたため、会社の方針として示している。会社設立33年目を迎える今年は「一言報恩」(声をかけてもらった恩を忘れず感謝する)の言葉を選んだ。近い将来、50人体制での会社運営を視野に入れる中、今一度、創業時の原点に立ち返らねばならないとの思いを込めている。
あえて短冊にしたためるのは言葉の重みを噛みしめるためでもある。時にはスタッフに激励のメッセージを直接送り、社員のやる気を促している。言葉を文字にすることはひいては「人間の持つ煩悩を打ち消し、仕事を後ろ回しにしない体質につながる」と石川社長は力を込める。
自身、読書家で老子、荘子といった中国古典はもとより、宗教、哲学、政治、小説など様々なジャンルの本を読み漁り、血肉としてきた。だからこそ若い社員には「年歳プラス50冊」、年配社員には「年齢プラス30冊」と読書のすすめを説く。
寄付活動をはじめとしたボランティア活動にも勤しむ中、次世代を担う若手育成にも関心を示す。いつかは伊藤博文や山縣有朋らを輩出した「松下村塾」のような私塾の創設を夢見る。
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